カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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読書の秋

読書の秋?にはまだ少し早いと思いますが、最近読んだ本・・・

まずはマンガから・・・

雇用・利子および貨幣の一般理論 (まんがで読破 MD134)イースト・プレス
ジョン・メイナード・ケインズ(著)



さすがにちゃんとしたケインズの著作を読むのは無理なので(図書館にでも行けばあるかな!?)、とりあえずマンガで読みました。やはりケインズは素晴らしいですね。なぜ日本がデフレ脱却できないか・・・ケインズ通りにやっていないからです。

ケインズは不況時の失業問題を解決する経済学の理論を構築しましたが、その当時は世界恐慌で、実際にはケインズの理論とは独自にアメリカのニューディール政策や日本の高橋是清の政策などが行われて、内容は同じ、金融緩和と財政出動をやって、世界恐慌によるデフレから脱出することができました。

ところが、戦後、1970年代の不況はインフレの行き過ぎによる不況や失業です。高インフレの時にデフレ脱却を目指す(つまりインフレにする)ケインズの理論にもとづいて不況を克服しようと思っても、無理どころか逆効果になります。あたりまえ。

それをろくに理解もせずにやるものだから、ケインズの考え方はものすごい批判にさらされて、新古典派経済学が勢力を伸ばすことになり、そこから派生した新自由主義が暴走して、デフレもしくは低インフレによる不況下においてインフレ対策と言う真逆の政策を行っているから世界中が滅茶苦茶になっているわけですし、日本もデフレ脱却できないのです。

安倍政権がやっているのは金融緩和と財政引き締めです。これはアクセル踏みながらブレーキも踏んでいるのと同じことです。うまく行くわけがない。まだケインズは蘇っていないと言うことです。

でも、アメリカはリーマンショックから回復しました。オバマ政権は、金融緩和だけでなく、財政出動もかなりやったからです。そうしないと「日本みたいになってしまう」とわかっていたようです。日本はなんと情けない国になってしまったのでしょう。



機動戦士ガンダム C.D.A 若き彗星の肖像 コミック 全14巻 (角川コミックス・エース )
北爪 宏幸(著), 矢立肇・富野由悠季 (原案)



思い切って全巻セットで買いました。大人買い!?でも新品を買うと高いので古本で買いましたから届くまで怖かったですが、かなり綺麗で良かったです。内容もかなり面白かったので満足です。

福井晴敏なんかにガンダム作らせて映像化するのはやめて、こちらをやって欲しいです。

ただ、不満と言うか理解できないのは、ハマーンの人格が変わりすぎで、しかも、突然豹変したように思いますが、その豹変の理由がイマイチ弱いかなと思います。幼少期の設定から間違いでしょう。そこだけ不満ですが、でも考えてみたら結構大きい欠点かな!?



機動戦士ガンダム 逆襲のシャア ベルトーチカ・チルドレン(6) (角川コミックス・エース)
さびし うろあき (著), 柳瀬 敬之 (著), 出渕 裕 (著), 矢立肇・富野由悠季 (原案)


これは1巻から電子書籍で買ってしまったので、そこだけ後悔・・・。まだ6巻までで未完です。もうじき7巻が出て完結かな!?

アニメのほうの「逆襲のシャア」はアムロもブライトも出ているので見ましたが、正直、理解不能の作品です。このコミカライズ版は映画版とはちょっと内容が違っていて、富野由悠季の原案に近い内容と言うことで、違いの確認のために読んでみましたが、本質的な違いは無いように思います。

大きく違うのは、ベルトーチカが登場してアムロの子供を身籠もっていること、これはこれでびっくりですが。あとはナナイとかギュネイの名前が違っていることぐらいでしょうか?

あいかわらず地球に隕石を落とす理由が私には理解できません。

「人類は地球を汚している。だから地球上に人間が住めなくなるように隕石を落とす。」って、隕石を落としたほうが地球は滅茶苦茶になるでしょう。多くの種も絶滅するでしょう。

人間が住み続けて少しずつ地球の環境を破壊し続けるのと、隕石を落として滅茶苦茶に破壊するのと、どっちがマシか・・・と言う話なのかもしれませんが、頭のおかしな奴の発想としか思えませんね。

これが例えば、人類だけを生存不可能にする特殊なウイルスのような生物兵器を地球上にばらまく、とかならまだ話に整合性はあると思いますが・・・ようするに、地球に住んでいる人間を根絶やしにしたいと言う意味で、民族浄化みたいなことをしようとしていると言う話になるでしょうから。

でも、隕石落として核の冬で寒冷化して地球上に人間が住めなくなっても、それはそれで地球環境は滅茶苦茶になるわけですし、人間以外の生物の大量絶滅もを招くでしょう。そうなると、地球を人間から守りたいからやると言う話だったのに、地球の一体何を守りたくてやっているの!?ってことです。

そうじゃなくて、人間を地球から開放して無理矢理宇宙に住ませたらみんながニュータイプに進化するとか言う理由かな?こっちはもっと狂っていて、進化を理解していませんね。厳しい環境にさらせば自然に人類みんなが適応して進化するとか、そんな訳ありません。



機動戦士ガンダムUC 虹にのれなかった男 (カドカワコミックス・エース)
福井晴敏(シナリオ), 葛木ヒヨン(コミカライズ), 矢立肇・富野由悠季 (原案)


これは面白かった!福井晴敏のガンダム・ユニコーンは面白かったですが、ヤマト2202ですっかり嫌気がさしていたのでどうかと思ったら、ガンダムは良いですね。おそらくガンダムのほうが設定にいろいろ縛りが多いので、福井晴敏もあまり好き勝手できないからちょうど良いのかもしれません。ヤマト2202のほうは滅茶苦茶になっています。

いずれにしろ、これは面白い。個人的にも、私くらいの年齢になるとブライトには共感しやすいです。シャアは上にも書いた「逆襲の〜」で頭がおかしくなったとしか思えない行動に出るので



シャーデンフロイデ 他人を引きずり下ろす快感 (幻冬舎新書)幻冬舎
中野信子(著)


この本はAmazonではなく、hontoと言う「丸善、ジュンク堂、文教堂などの店舗とネット通販、電子書籍が連動したハイブリッド総合書店」のほうの電子書籍版を購入。

半額セールみたいのをやっていたので、電車の中とかで読むのにちょうど良いかと思って買いました。なかなか面白かったですが、たぶん以下の本の一般大衆向け版みたいなものではないでしょうかね!?

シャーデンフロイデ: 人の不幸を喜ぶ私たちの闇 勁草書房
(原著), リチャード・H. スミス (著), 澤田 匡人 (翻訳)


こちらは高いですし買ってませんし買う気もないですが、中野信子氏の著書のほうは面白く読みました。

他人を引きずり下ろす、バッシングする、嫉妬する、これらの感情はすべて共同体を守るために人間に埋め込まれた感情であり、それは「オキシトシン」と言う神経伝達物質の作用によるもの・・・だそうです。ちなみに、いじめもオキシトシンの作用らしいです。

オキシトシンは脳下垂体後葉から分泌されるホルモンで、子宮収縮や乳汁分泌などの末梢作用がありますが、男子にもあり、神経伝達物質としても働いていて、俗に「幸せホルモン」などと呼ばれていて、スキンシップなどで分泌が高まり、ストレス軽減と多幸感を与えてくれたり、目の前の相手に愛着を深めたりする作用があるとのこと。

それと同時に、共同体の中で目立つ相手に嫉妬してひきずりおろそうとしたり、異質な者を排除しようとしたり、または愛するもののために命がけの行動に出たりするなど、これらはオキシトシンの作用とのことです。

まあ、ここまで来るとホンマカイナ!?と思いますが、日本社会では「絆」などと言って皆が助け合う強い気持ちがあるのと同時に、マスコミでは常に誰かしらをバッシングしていたり、学校や会社ではいじめが蔓延しているなど、これらは同根で切り離し不可能と言うことのようです。それは私も以前からなんとなく思ってました。

学校のいじめも、学校がもっと個人主義でみながバラバラになればなくなるものだろうと思います。小・中学校よりも個人の結びつきの弱い大学のほうがいじめが少ないことからもそれは明らかです。

でも、そうやって共同体を破壊すれば、お互いに仲間意識を持って助け合ったりと言うこともなくなるわけです。共同体がなくなって困るのは結局は一人で自立して生きて行けない弱い人たちでしょう。

そう考えると、いじめやバッシングの対象者と言うのは、大多数の人間が共同体を形成して生きて行くための生け贄なのではないかと思えます。



それをお金で買いますか (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
マイケル・サンデル (著), 鬼澤 忍 (翻訳)


ずいぶん前に電子書籍を買って、ちびちび読んでいてやっと読み終わりました。どうして時間がかかったかと言うと、読むのが苦痛の部分が結構多かったからです。

アメリカでは市場主義が行き過ぎて、そんな物まで市場で取引しますか、と言うことがものすごい多いのです。経済学者がなんでもかんでも市場化して、それを経済的合理性とか、諸問題の解決方法とか言って恥ずかしげもなくプッシュしているわけです。

まあ、日本もアメリカのことを言えないくらいかなりヤバイのですが。




一番最初に取り上げたケインズの本と、サンデルの本とは多くの日本人、特に政治家や官僚などに読んでもらいたいですね。あと、日本経済新聞の記者とかにも。まあ、読んでも無駄かな。

特にケインズの本は財務官僚に読んで欲しいですが、財務省では(ケインズ的な政策をやった)高橋是清ではなく(今で言う緊縮ネオリベ的政策の)浜口雄幸らしいですから絶望的ですね。浜口雄幸は緊縮財政と金融引き締め(金解禁)で日本をデフレに逆戻りさせた人物です。財務省では代々の官僚たちが彼を崇め奉り続けて来たらしいですから・・・

そう言えば、石破茂も総裁選の前に浜口雄幸記念館を訪問して何か言ってた見たいですが、この人、本当にダメですね。

石破氏「政治は正しく」=浜口元首相引き合いにアピール-自民総裁選

安倍晋三も財政出動せず金融緩和しかやらないので経済については50点ですが、石破茂は金融緩和にも否定的で、この状況でさらに緊縮財政を安倍政権以上に進めると言うことですから、マイナス100点で、日本経済は一気に終わります。まあ、徐々に終わるか一気に終わるかの違いだけかもしれませんが。

この人を見るたびに、アインシュタインの言葉を思い出します。

「問題をつくりだした時と同じ考え方では、その問題を解決することはできない」

本当にアインシュタインがこの通りに言ったのか、私が思っている意味と同じなのかわかりませんが、とにかく、石破氏のやろうとしているのは、まさにこの言葉通りです。

彼はさかんに「地方創生」と言ってますが、地方が疲弊したのは新自由主義による競争主義、所得再分配の否定、規制緩和、緊縮財政によるものです。

そもそも税収の少ない地方で中央からの補助を減らして努力しろと言ってみたところで、出来ることなどしれています。競争をすれば、都市部に負けるに決まっている。その結果、すべて東京に集中してしまい、事態はさらに悪化しているわけです。

なのに、彼の解決方法、地方創生の方法は、地方の「競争」と「自立」なのだそうです。背景にある考えは言うまでも無く新自由主義と緊縮財政です。

しかし、この考え方こそが地方の疲弊と衰退と言う問題を作り出したわけです。なのに、その問題を作り出した考えそのもので問題を解決しようというのだから、もう笑い話にもなりません。まあ、新自由主義と緊縮財政しか頭にない人ですから。

ちなみに、安倍首相でも大差ありません。野党を入れてもみんな同じです。

ただ、安倍首相は緊縮財政が間違いであることに気づいているフシがあります。一見、そのぶん少しマシなように思いますが、結局は財政出動しようとしても、あいかわらず財務省が怖いのと、「国の借金ガー」なマスコミ世論に叩かれて支持率が下がりますから、「賢い」彼はそういうことはやる気が無いのです。これが愛国者でしょうか?安倍支持者のみなさん。

安倍首相も、所詮は自分が首相の間だけそこそこの景気でしのげればそれで十分であって、財務省やマスコミや世論を敵に回してまで財政出動しようとは思っていないのです。あれだけネット上には「シンパ」みたいな勢力がいるのに、です。

それが日本にとって必要だとわかっていてもやる気が無いのだから、そもそもバカでわかっていない石破よりタチが悪いと私は思います。だから、どっちでも期待できないことには変わりません。

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いずれにしろ、政治家なんか支持してもだめで、救世主などいないと言うことです。

うーん、話がそれた・・・

世の中、対案もなければ解決方法も無い(正確には、解決方法はあるけど多数派や主流派の理解が得られないから実現できない)問題などゴロゴロしています。どうにもなりません。無関心になるのがストレス少なくて良いのでしょうが、そうできないのが困ったところです。
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こんばんは!万年(サササッのおじさん)です
無沙汰してます

台風大変でした。フィッシングショーでいつも止めている駐車場で車が転がっている映像を見てびっくりしてました

ガンダム最近いい作品が出てきました
実写版がハリウッドで製作中との話も聞きます。期待外れにならなければいいのですが

釣りは週末になったら天候不順と
行ったら船酔いでグロッキーとまともな釣果は無いです
今週、日曜日に行く予定にしてますがまた雨のようで
釣れるかな

2018年09月13日(Thu) 21:08
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万年さん、どうもですー

大阪南港はかなりの風だったようですねー、車がぐちゃぐちゃでした。

ガンダムいいのありますか?ハリウッドに行くと別物になりますから私はむしろやめて欲しいですが・・・

せっかく連休なので私もそろそろ釣りに行きたいですが、季節の変わり目のせいか、気力と体力がイマイチです。
2018年09月14日(Fri) 08:41












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