カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
ホームページへ     
TOP映画・TV ≫ I want to believe. / Trust no one.

I want to believe. / Trust no one.

なんでそんなに簡単に物事を信じられるのか・・・とか下で書きましたが、私も、若い頃には根拠の乏しいことを色々と信じていましたので偉そうには言えません。

その一つが、「オカルト」です。雑誌「ムー」も高校までは読んでました。はっきり言って、信じやすいタイプでしょう(笑)。

でも、何も信じないと言うのもまた極端な話ですから、では何をどう信じたら良いのか!?と考えた時に、科学的・論理的に考えると言うことと、十分な証拠や根拠が出てこないうちには結論を出さないと言う姿勢が大事なのかと思います。

実は、この、結論を保留すると言うのはかなり難しいのです。人間の脳は、わからない状態で置いておくのがストレスになるのか、何らかの解釈をして結論を出してしまいたがるようです。

それで思い出したのが、今から20年くらい前にやっていたSFドラマ「X-ファイル」です。何と、昨年には続編のテレビシリーズ「X-ファイル2016」も製作されています。

FBIの捜査する事件において、超常現象(超能力、心霊現象、UFO、UMAなど)がかかわっているために未解決になっている事件のファイルをまとめたものが「X-ファイル」です。もちろん架空の設定です。

この「X-ファイル」の事件を捜査する二人のFBI捜査官のうち、1人は超常現象に肯定的な男性捜査官モルダーで、もう一人は懐疑的な女性捜査官スカリーです、この一見対照的に見えるコンビのやりとりが面白いです。

170602molscu.jpg

モルダーが不思議な事件を超常現象として解釈すると、それを否定するためにスカリーはかなり強引に「現実的な解釈」をするのですが、私からすればスカリーの解釈・説もオカルト並にありえないことばかり言うので、どっちもどっちだと思って笑って見ていました。まあ、スカリーからしたら、超常現象と解釈するよりはマシと言いたいだけなのかもしれませんが。それにしても、仮説にしてもあり得ないだろうと言うレベルです。

で、この物語でX-ファイル課のモルダーの机の後ろに張ってあるポスターが、これです。



↑AMAZONで見つけたので買おうかどうしようか悩み中ですが(笑)、ちょっと本物とはUFOの形が違うようなので、やっぱりやめようかな!?

170602mulder.jpg

このモルダーがとても魅力的なキャラクターで、私は大好きです。モルダー捜査官は、オックスフォード大出身で犯罪心理学に精通しておりプロファイリングさせたら超一流でFBIの中でも腕利きの捜査官だったにもかかわらず、X-ファイルに興味を持ち始めてからはそちらにのめりこんで変人扱いです。あだ名が「変人モルダー」、英語では「Spooky Mulder」、スプーキーとは薄気味悪いとか不気味とかオカルト的みたいな意味だそうです。

捜査官としてかなり有能なのに、超常現象がらみの変な事件ばかり追いかけることに夢中で過労気味だが寝るのはベッドではなくソファーの上、数少ない友達と言えばオタク3人組、長身で二枚目なのに彼女もおらず女性も口説かず、ポルノビデオと昔のホラー映画を見るのが趣味(笑)。

そのモルダーが貼っているUFOのポスターに書いてある言葉が

I want to believe. (信じたい)

です。

あと、もうひとつ。異星人の地球への入植とそれにかかわるアメリカ政府の陰謀を扱った一連の話で出てくるキーワードが

Trust no one. (誰も信じるな)

です。

でも誰も信じないと言うのは不可能です。自称「疑り深い人」と言うのをたまに見かけますが、そういう人たちでも、たいがいは自分だけは信じています。たんに主観が強く客観性に乏しいだけの人にしか見えません。

X-ファイルで言えば、モルダーやオタク仲間がスカリーのことを「疑り深い相棒(Skeptical partner)」と揶揄していますが、超常現象をかたくなに否定する=超常現象はありえないと信じているわけです。しかも、物語の世界の中では明らかに超常現象が存在していて、その証拠を目にしてもまだ否定するのは、もはや疑り深いのではなく、「超常現象が存在しない」と信じたい、と言う状態です。

なので、「疑り深い人」と言うのも結局は「Trust no one.」ではなく「I want to believe.」なのです。と言うか、無自覚な「I believe myself.」にすぎないでしょう。

私も昔は疑り深いほうだと自分では思っていましたが、高校の倫理・政経の時間に哲学者デカルトの「我思う故に我あり」を習って以降、自分もそれほど疑り深いわけではないなと気づきました。

疑り深いと思われている人ほど詐欺にあいやすいそうです。これは、そういう人は、他人を信じなくても自分の判断そのものを疑うことがないからでしょう。そういう相手には、自分で判断したと思わせることが出来れば、かえってだましやすいと言うことです。

やっぱり、自分の判断は本当に正しいのかと常に疑っていないと、間違ったものを信じることになります。でも、上に書いた通り、判断を保留しておくと言うのはかなりのストレスです。

本当に何が正しいのかを判断しようと思うと、かなりの苦痛がともなうのだと言うことですし、だから宗教なりイデオロギーなりが人々には必用なのかもしれないなあと思う今日この頃です・・・

しかし、私は今のところ信じられる宗教やイデオロギーには出会えてません。うまく私を騙してくれるものがあれば、信じたいとは思うのですが(笑)。

なんのこっちゃ!?
映画・TV | Comments(0) | Trackbacks(-)

Comment













非公開コメントにする