カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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またヤマト

クロネコヤマトが全面値上げらしいですねー。アマゾンの宅配が増えすぎなのと、人手不足のせいらしいですが・・・と、そのヤマトではなく、「宇宙戦艦ヤマト」のお話です。

明日までやっているらしいですが、先週の火曜日だったか水曜日だったかに見て来ました。

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この年になって、まだヤマトかと自分でもあきれますが、やっているので見に行くのは当然です。まあ、子供の頃にヤマトに熱中した世代が製作する立場になって、新しいものが作れないから古いのを作り直しているだけなのかもしれませんが。

これは、昨年までやっていた、ヤマトのオリジナルシリーズのリメイクの続編になります。内容も、旧作オリジナルシリーズ(イスカンダルに行くやつ)の続編です。

で、イスカンダルに行くやつの続編としては、劇場版の「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」と、テレビシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」の2作があり、この2作はよく似た内容ではありますが、違う話になってます。

細かい違いは色々ありますが、一番大きいのは、「さらば」のほうはヤマトの主要キャラがほとんどみんな死んでしまうのと、ヤマトそのものも最後に特攻して撃沈してしまうという点です。

古代、雪、真田さん、佐渡先生、徳川機関長、斉藤、デスラー、みんな死にますので、本当に「さらば」です。ところが、ヤマト2のほうは、徳川機関長と斉藤くらいで、あとはみんな生き延びますし、最後に特攻もせず、何故かテレサがヤマトのかわりに1人で特攻して終わりと言う、これはこれで不思議な終わり方です。

今回の続編は、「さらば」とも「2」とも違う内容だということで、楽しみにして見に行きましたが、福井晴敏が脚本と言うのが心配要素でもあります。この人、ガンダムのユニコーンシリーズも脚本を書いて、あれはなかなか面白かったですが、やはりオリジナルと言うか、富野由悠季のガンダムとは根本的に違うものです。

ガンダムの場合、富野由悠季のより私は面白かったですが、今回のヤマトを見て思ったのは、この人は、伏線をはって客を引っ張ると言うことに頼りがちな作り方をするのではないかと言う点が気になりました。

今回は1話と2話だけのリメイクで、たったの1時間もありませんのが、その中で旧作にはなかった伏線をあれこれとたくさんぶち込んできていました。

ヤマトに、その当時の国際情勢などを反映させようとすれば、大失敗します。それは、「ヤマト3」が良い例でしょう。どうしても、そういうふうにしたくなるのかもしれませんが。地球とガミラスの同盟など、どうも日米同盟を反映しているのかと思いますが、そういうのはやめたほうが良いと思います。

今回のを見る前に、CSで再放送されていた旧作のリメイクである「ヤマト2199」を再度見直してから行きましたが、「2199」のほうも改めて見ると、これはやっぱり残念な作品になってしまっているのがよくわかります。

旧作を見て一番に衝撃だったのは、本当に地球が滅びてしまいそうな悲壮感がすごく出ていた点です。子供心に深刻さが伝わってきました。

ところが、「2199」はそれが皆無と言って良いでしょう。地球が滅びるかもしれないのに、ヤマトクルーはどことなく脳天気に見えます。いちおう身内をガミラスに殺されて苦悩している様子も描かれてはいますが、そういう状況で最初から簡単に「異星人ともわかりあえる」などと言うのは逆にリアルではありません。

スタートレックも同じようなテーマの話がよくありますが、そんな簡単に何も努力も葛藤もせずに、「みんな仲良くできるよねー」みたいな作りにはなっていません。敵対し、いがみあい、しかし少し理解しあい、また隔絶し、それでも努力を続けてどうにかやっていけるかもしれないね・・・みたいな感じになっています。

「2199」のスタッフの頭はかなり幼稚なのだと思います。葛藤を描いてこそのドラマだと思うのですが。まあ、その葛藤は古代以外のキャラクターが引き受けていましたが、それも話の運び方がヘタすぎます。

平和な時代しか知らずに育った世代が作ったヤマトなのだなあとしみじみ残念に思いました。旧作のヤマトが作られた時代(1974年)の人々の感覚の中には、「戦争で国が本当に滅びてしまうかもしれない」と言う恐怖がまだわずかでも残っていたのだろうと思います。

ところが、戦後の我々の世代は、戦争に負けたのに逆に豊かになって平和しか知らずにバブルでは脳天気な時代を過ごしてきたわけですから、そういう世代がヤマトをリメイクすれば、悲壮感のかけらもない脳天気ヤマト、アニメオタクがストーリーの矛盾だけ技術的にクリヤした制作者の自己満足作品にしかならないのかもしれません。

あとは、古代が主役ではなく、キャラクターの働きを分散させて群像劇にしようとしているみたいですが、完全に失敗しています。かえって全体的に人間ドラマが希薄になっています。ただ、唯一、古代と雪のからみだけ少し進歩しています。これも平和な時代に育ってラブコメばかり見て恋愛ごっこに夢中になった世代の作成した特徴の一つなのかもしれません。

軽くて脳天気な内容は、とくに、「2199」の前半部分が本当にひどかったです。巨乳の看護師とか、ツインテールのロリコンキャラみたいのを出して来た時点でげんなりしました。頭から飛び出しているアンテナみたいな髪の毛?もイラつきます。

前半は、ほぼ旧作をなぞったストーリー進行でしたので、なおさら旧作と雰囲気の差異の大きさが気になったとも言えます。

逆に、後半に行くにつれて、ストーリーが旧作と違ってきて、そこからはかなり面白くなって行きました。旧作の矛盾点をうまく解消して、より面白い納得行くストーリーにはなっていたと思います。


今回の「2202」については、まだわかりません。「2199」の時とはかなり違って、旧作とは違う話の運びになっています。旧作とそっくり同じくリメイクされたシーンはところどころにありますが、旧作にはない内容をたくさんぶちこんできてますし、冒頭からまるで違う話になっています。

全部で7回に分けて26話ぶんが公開されるもののうちの1回、それも今回は2話ぶんだけですから、短すぎて何とも判断するのがまだ難しいですが、期待と不安が半々と言う感じです。

あと、メカの描き方は良くなっているのですが(CGっぽさがなくなり、昔のアニメっぽいデフォルメが多用されている)、キャラクターの絵が下手くそと言うか、無表情で幼稚な顔つきに描かれているのが気になります。その点では「2199」より劣化しているように思いますが、これも心配です。
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Comment

私もヤマト好きです
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2202見ていませんが2199はやたらとかっこいいなと思っていました。
悲壮感がその通りだと思います。
ヤマトの放映当時は中学3年だったのですが再放送を何度も見ました。
今でも好きでDVDは持っています。

再度2199も少し前ですがケーブルテレビで見ましたが綺麗すぎて
2017年03月09日(Thu) 09:28
編集
ロードさん、どうもです

私も再放送をくりかえし見ましたねー。初回放送時は6歳でしたが、途中から見てました。映像ソフトは一切買ってません(ケーブルテレビで放送したのを録画)、関連の書籍やサントラCDはたくさん持ってます。

2199面白いのは面白かったですが、軽すぎですね。2202,いまのところ面白そうかなとは思います。次回は6月らしいので、その頃になったらケーブルテレビ(たぶんファミリー劇場)で今回のやつを放送すると思います。
2017年03月09日(Thu) 12:27












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