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アベノミクス失敗の原因

アベノミクスがうまく行っていないのは事実です。でも、その原因を間違えれば、結局問題はいつまでたっても解決しません。

日本の最大の問題はデフレ脱却であって、財政再建ではありません。と言うか、デフレから脱却すれば財政も自動的に再建されますが、財政再建しようとして目先のプライマリーバランスなどとやれば、むしろデフレが悪化していつまでたってもプライマリーバランスどころではありません。

マスコミが変なことばかり言うので、これでは仮に政権交代したとしても、今より経済政策が良くなることは絶対にないでしょう。

アベノミクスがうまく行っていない理由は簡単で、第二の矢を逆向きに放ったせいです。これが一番大きいでしょう。他にも細かいのはいくつかありますが、一番大きいのはその規模から言って間違い無く「歳出削減」と「消費増税」のせいです。

金融緩和そのものは必用条件ですが、それと逆方向の縮小的な財政政策をやれば、金融緩和の効果を打ち消してうまく行かないのは当たり前です。安倍政権は、最初にちょっと財政出動しただけで、あとはむしろ財政引き締めに転じています(知らない人が多いですが)。

さらにとどめが消費税の8%への増税で完全にアウトです。

金融緩和して緊縮財政するとは、アクセルとブレーキを同時に踏むことに例えられますが、その通りです。

なぜ間違ったか!?これは安倍政権のせいではなく、野党もマスコミもみんなが財務省に洗脳されているから、その圧力としか言いようがありません。政治家もマスコミも財務省にはさからえません(税務署が怖い+官僚より頭が悪くて騙されやすい)。

その結果、「日本の財政は危機的状況であるとの誤解が広まってしまった」ために財政出動ができなくなっている、「増税が必用だとの勘違いがひろまっている」ことがアベノミクス失敗の要因の背景にあると思います。

一応アベノミクスの目標を私なりに整理すると以下の通りかと思いますが・・・

(1)デフレからの脱却
(2)経済成長(GDPを増やす)
(3)雇用・報酬を増やす

緊縮財政で経済成長するわけがない(1+1=2くらいあたりまえ)ので、とくに消費増税して(2)が成立するはずありません。

そして、金融緩和の効果を過信したために(1)もうまくゆかず。リフレ派の理論が間違いで、デフレ脱却には金融政策だけでなく財政政策も必用ということが証明されたのだと思います。

そもそも、日本が長期のデフレにおちいるきっかけが、消費税3%から5%への増税ですから、これがデフレの要因の1つであることもほぼ証明されたと考えて良いでしょう(デフレがいつまでも続いた原因は金融緩和をしぶってきた日銀のせいですが)。

(3)は実はまあまあです。失業率も下がり正規雇用も少し増えたようなので、いちおうちょっとだけ成功はしてますが、消費増税のせいで実質所得が減っているので実感はむしろマイナスでしょう。これも消費増税のせいです。

ようするに、アベノミクスがうまく行ってない直接の理由は、消費増税および緊縮財政のためなのは明らかなのですが、野党もマスコミも何が間違いかまるで理解していません。

公共事業だって最初だけちょっと増やしましたが、現在ではむしろ民主党政権並に減らしていて、とっくに人手不足も解消しています。そもそも、公共事業やその他のバラマキのせいで日本の財政が悪化したわけではありませんので。

むだ遣いのせい!?なんじゃそりゃ?具体的に「無駄な使い道とその金額」を言って見ろ!で終わりな話です。

財政問題は、デフレを20年も続けて税収が減ったことが1つ、社会保障費が増えたことがもう一つで、公共事業は関係ありません。数字も見ずにそう思っている人は偏ったマスコミ報道を鵜呑みにしているだけです。

そもそも日本が財政危機というのが間違いです。本当に財政危機にならば、国債の信認が低下して金利が高騰しているはずですし、円も暴落しているはずですし、ひどいインフレになっているはずです。ところが、一行にそうなりません。

いずれなるなると言ってる人もいますが、もうそう言ってから20年近く経ってますから完全にオオカミ少年です。

ザイセイハタンガーの言うこととはもうずーっと長年真逆です。金利は世界最低水準、為替はまた少し円高になり、インフレどころかデフレから脱却すらできず・・・

と言うことは、国債はまだまだ発行して大丈夫、日本の財政は超健全と言うことです。少なくともこれらの指標(長期金利、為替、インフレ率)からは国債発行の余地がまだまだありすぎるくらいある、まだまだ政府は借金しても大丈夫であることを示しています。

どこがどう財政危機なのか!?俗説を1つずつ検証して行きたいと思います。


(1)財政収支がずっと赤字だからヤバイ。 →×

(2)「国の借金」が1000兆円以上で巨額だからヤバイ。 →×

(3)「国の借金」の対GDP比が2倍以上と巨額だからヤバイ。 →×

(4)「国の借金」が増え続けているからヤバイ。 →×

(5)「国の借金」の対GDP比が大きくなり続けているからヤバイ。 →○


それぞれの理由を説明すると長くなるので、それまた別の機会に。

結論だけ言うと、本当にまずいのは(5)だけです。

なので、改善すべきは対GDP比で政府の累積債務を減らすこと、そのためには、債務そのものを減らすだけでなく、GDPを増やすことが必用です。

GDPを増やす(=経済成長する)のは実は簡単なことで、もちろん高度成長は無理ですが、低成長でもデフレから脱却さえすれば、他の国なみの成長率には簡単に達します。

やることは簡単(みんなが金を使う)ですが、考え方が間違っていてなかなかできなくなっているので、ある意味これ(=考え方を変えること)が一番難しいかもしれませんが・・・

と言うか、「国の借金」1000兆円のうち、すでに日銀が300兆円ぶんを保有して、年間80兆円ぶんずつまだ買い上げています。このぶんは利払い不要だし、返済すら不要(返済しても良い)なので、これを「国の借金」と言い続けることのは何らかの意図があるとしか思えません。煽りですね。

日銀が国債を買い上げて政府の債務をチャラにすることをやりすぎると高いインフレ率にななってしまうのですが、いまだにインフレにすらならないのだから、まだまだやって大丈夫、というか足りないと言うことですが、日本の財政の何が問題なのでしょう!?

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