カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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最近見たSF2つ

14日、15日は二日とも休みで、釣りにも行かずだったので、またまた録画しておいた映画を見ることに・・・

まずは一つ目、正確には映画ではありませんが、6話完結のテレビドラマ化された「幼年期の終わり」です。

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アーサー・C・クラーク(「2001年宇宙の旅」)の代表作にしてSF史上不朽の名作小説を、豪華キャストとスタッフで初の映像化!
“彼ら”は救世主か、侵略者か。巨大な宇宙船が世界各地に現れ、人類の“監視”が始まる。

[出演]
マイク・ヴォーゲル、チャールズ・ダンス 他

[放送日時]
HD二カ国語版:5/1(日)15:00~21:00 第1~6話



ちょっと前に原作の小説を読み終えたところでしたから、非常に良いタイミングで放送されました。偶然です。



↑これは旧訳版ですが。これを高校時代に読んで以来の30年ぶりに新訳版をつい先日に読んだところでした。

これを何と!CSのAXNチャンネルとかいうので6話一挙連続放送していたので、思わず録画したわけです。楽しみにして見たのですが・・・

しかし、低予算なのか、特撮シーンは少なく、話も勝手にアレンジされていて、安っぽい人間ドラマがぶち込まれていて、その部分が完全に邪魔でした。

オーバーロード(上帝)と呼ばれるエイリアンの1人(一匹?)のカレルレンはなかなか姿を見せず、その意志を1人の男(ストルムグレン)を介して人類全体に伝えているのですが、原作でのストルムグレンは、国連事務総長です。

ところが、このドラマでは、職業はよくわかりませんが、描写からなんとなく個人で農場をやっている普通の青年(中年?)男性がストルムグレンです。

まあ、確かに国連事務総長もどうかとは思いましたが、しかし、エイリアンの意志通りに地球を「改革」する代弁者が普通の一般市民みたいな人物では、うまく行かないと思うのですが・・・

でもその部分はまだ我慢できますが、彼にまつわる余計な人間ドラマが本当に邪魔でした。過去に結婚した女性がいて、彼女のことを未だに思っているのかどうなのか、カレルレンのせいで彼女の幻覚(幻像?)を見させられたり、そのことで現在の彼女ともめたりなど。

カレルレンが地球をいかに「改革」して行くかもあまりしっかりとは描かれていません。肝心のラストも全然ダメです。センスが悪すぎるのでしょうか!?

そう考えるとエヴァンゲリオンでサードインパクトだかニアサードだかフォースか何か忘れましたが、あの描写はすごいですね。世界がぐちゃぐちゃになる描写ですが。

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あ、違った。

まあアニメのほうがまだいろんな描写を自由に描けるのかもしれませんから比べるのは気の毒かもしれませんが、でもやっぱり制作者のセンスが悪すぎるのでしょう。

とても原作のすごさを表現できているとは思えません。

完全に駄作、映像化失敗作です。見て損した、時間の無駄。

クラークの「幼年期の終わり」は、あまりにも有名な作品ですから、過去に何度か有名な映画監督が映像化しようとしたらしいですが、みなあきらめています。

映像技術が進歩したとは言え、低予算のドラマでやるのは無理があったと言うことでしょうか。

やるなら、金をかけて、有名な映画監督なり制作者なりを招いてやらないと失敗する作品なのかと思いましたが。でもラストのシーンも日本のアニメ以下で、これは予算だけではくセンスの問題かと思いますので残念です。

でもまあ、世界が崩壊するシーンはまともな人に描くのは難しいのかもしれません。庵野秀明はかなり変な人みたいだからああいうのが描けるのかもしれません。

唯一、ちょっとうれしかったのが、見たことのある役者さんが出ていたことくらいでしょうか・・・。スタートレックのTNGでエンタープライズの技術主任をやっていた「オブライエン」です。

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ちょい役のわりには結構よく出てきてましたし、途中からDS9に移って完全にレギュラーになってました。役名の「マイルズ・オブライエン(Miles O'Brien)」は覚えてましたが、役者さんの名前は知りませんでしたので調べて見たら「コルム・ミーニィ(Colm Meaney)」と言うアイルランド系の人でした。

オブライエン以外では悪役を演じることが多いそうで、今回も悪役である「自由連盟」のボスの役でした。吹き替え声優がこれまたオブライエンの時と同じく、辻親八だったので、まるっきりオブライエンにしか見えませんでした。




そしてもう一本、リドリー・スコット監督「ブレードランナー(ファイナル・カット版)」を見ました。



これも、CSの映画専門チャンネルのどれかでやっていたのを録画しておいて見ました。字幕版です。

主演はハリソン・フォードで、原作がこれまたSF小説としては超大物作家であるフィリップKディックの代表作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」であります。



原作者のフィリップ K ディックは、生前はSFマニアにしか評価されず、わりと貧乏で暮らしていまして、この作品がはじめて映画化されて、これから有名になって売れて行くと思われましたが、映画ができあがる前に急死したそうです。

死後にいろんな作品が次々に映画化されましたので、普通に長生きしていれば、マニアだけでなく世間的にもっと広く評価されるようになっていたことでしょう。

さて、この映画、今から30数年前に上映され、当時の私は高校生でSF小説好きでしたから、もちろんこの原作も読んでましたが、残念ながら映画を見ることはできませんでした。

この映画は、不運なことにスピルバーグ監督の記録的大ヒット作「E. T. 」と上映時期が結構かぶってしまい、興行的にはイマイチだったようです。そして、興行成績のふるわない映画は私の住んでいた田舎では上映されませんでしたので・・・

当時の映画は、フィルムですから1度に上映できる映画館が今より物理的に限られていたのでしょう。札幌などの大都市での上映が一通り終わったくらいから、田舎の映画館でもぼちぼち上映されはじめる感じでした。

で、ヒットしなかった映画は田舎のほうまではまわってこない訳です。でも、ヒットしないから駄作と言うわけではもちろん無く、かなり高い評価を得た作品(一部マニアから?)と言うことで、30数年ぶりにようやく見ることができました。

見た結果・・・

昔に見ておきたかったと言うのが正直な感想です。もちろん、今見てもそれほど悪くないと言うか、思ったより映像も綺麗だし独特の雰囲気があり古い感じはあまりしませんでしたし、良かったです。「幼年期の終わり」とは比べ物にならないくらい(笑)。

だから、当時に見ていれば、さぞかし感激したことでしょう。超大ヒットしたスピルバーグの「E.T」よりはずっと素晴らしい映画だと思います。と言うか、私好みです。

原作の内容は忘れましたが、原作とはだいぶん違う話になっているようです。

ちょっと残念だったのは、デッカード(ハリソン・フォード)が「もしかして自分自身もレプリカントでは!?」と悩んで訳がわからなくなるような話のほうがもっと面白かったのに、とは思いましたが。イマイチそういう感じはなかったです。

wikipediaより、あらすじ

2019年、地球環境の悪化により人類の大半は宇宙に移住し、地球に残った人々は人口過密の高層ビル群が立ち並ぶ都市部での生活を強いられていた。宇宙開拓の前線では遺伝子工学により開発された「レプリカント」と呼ばれる人造人間が、奴隷として過酷な作業に従事していた。レプリカントは、外見上は本物の人間と全く見分けがつかないが、過去の人生経験が無いために「感情移入」する能力が欠如していた。ところが製造から数年経てば彼らにも感情が芽生え、人間に反旗を翻す事態にまで発展した。しばしば反乱を起こし人間社会に紛れ込む彼等を「処刑」するために結成されたのが、専任捜査官“ブレードランナー”である。

タイレル社が開発した最新レプリカント"ネクサス6型"の男女6名が人間を殺害し脱走、シャトルを奪い、密かに地球に帰還し潜伏していた。人間そっくりなレプリカントを処刑するという自らの職に疑問を抱き、ブレードランナーをリタイアしていたデッカードだったが、その優秀な能力ゆえに元上司ブライアントから現場復帰を強要される。捜査のためにレプリカントの開発者であるタイレル博士に面会に行くが、タイレルの秘書レイチェルの謎めいた魅力に惹かれていく。

レプリカントを狩ってゆくデッカードだが、やがて最後に残った脱走グループのリーダーであるバッティとの対決の中で、彼らが地球に来た真の目的を知る事になる。


原作の「アンドロイド」を遺伝子工学で作られた人造人間「レプリカント」にしたと言うのは面白いですね。

アンドロイドと言うと、どうしてもロボットやサイボーグを想像してしまいますが、アンドロ(Andro-)とは人(英語のman)と言う意味で、-oidは「〜のようなもの」と言う意味ですから、「アンドロイド」=「人っぽいもの」と言う意味になるので、別に機械でできていなくても人の形をしていればアンドロイドと言って良いと思います。

でも、遺伝子工学で遺伝子改変されて人間そっくりならば、人間そのものだと思いますが、作った人間の都合で寿命が4年に制限されていると言う設定になっています。

あまりに人間そっくりなので、もはやアンドロイド(人間っぽいもの)を超えて、レプリカント(複製されたもの)と呼ぶことにしたのかもしれません。

今見ても映像はまあまあ、内容も割と面白いので、これまた30数年ぶりに原作を読んでみようかな・・・

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