カーク船長の娯楽日記

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お金は使うほど増える

個人の感覚で考えると、お金は使うと消えてしまう。

使えば使うほど富は減って貧しくなる。

しかし、国全体で見ると、お金を使えば使うほど豊かになるし、逆にお金を節約すればするほど貧しくなる。

どうしても、個人の感覚で国家財政を考えてしまうので間違った結論が出てしまうのだと最近わかった。

お金は消えないと言うことです。

お金を消すことができるのは日銀だけで、普通の人がお金を消す、例えばお札を燃やしたりすると犯罪になる。

では、お金を使えば消えたことになるかと言えばそうではなく、たんに自分の手元から消えただけで、使われたお金は必ずだれかの所得になる。

つまり、使われたお金が多ければ多いほど、誰かの所得が多くなると言うことだ。

この「使われたお金の合計」=「得られた所得の合計」を日本全体で1年分まとめたのがGDP(国内総生産)である。



で、GDPが増えることを「経済成長」と言う。たぶん経済成長の意味も知らずになんとなくイメージだけで捉えている人が、マスコミ関係者や政治家に多いようだ。菅直人などGDPの意味すら知らなかったらしい。だから財務省に簡単に騙される。

GDPの定義を考えればわかる通り、日本国内でお金を使えば使うほど、経済成長すると言うことです。

なのに、「お金を使わず経済成長する」とか言っている変な人もいて、笑う。なんちゃら総研の主席エコノミストとか。ちなみに、その方法は「規制緩和」だそうで、あいかわらず、デフレの時に規制緩和してもかえって悪いと言うことを理解していない人たちです。

規制緩和=新規参入の促進=供給能力の増大

しかし、デフレとは供給過剰、需要不足の状態なので、供給を増やしても競争させても潰れるだけ。で、さらにデフレが悪化するだけ。

話をもどして・・・

国内で、つまり政府・企業・家計が1年間に使ったお金の合計がGDP。

と同時に、政府・企業・家計が1年間に得た所得の合計もGDP。

どちらも同じ金額になる。

それは、「使われたお金=誰かの所得」だからである。

こう考えると、琵琶湖おばさんが「増税には反対、その前に徹底的な歳出削減をすべき」と言っていることの矛盾が理解できるのではないだろうか?

マクロ的に見ると、増税も歳出削減も同じことである。

増税は、政府が民間からお金を徴収することであり、歳出削減は政府から民間に流れていたお金を減らすことである。

どちらも民間(企業・家計)の所得を減らすと言う点で同じ。

これをデフレの時にやれば、企業の経営悪化から倒産、リストラにより賃金カットから失業者増大となり、法人税も所得税も税収が減る。

現に、デフレになってから法人税と所得税の税収が大幅に落ち込んだままである。

なので、財政再建はデフレから脱却して景気回復してからでなければ絶対に不可能なのだ。

それをちゃんと理解しているのは、昨日の党首討論でたった一人だけしかいなかった。ちゃんと理解しているのは安部氏だけで、しかも彼は「デフレのままなら消費税増税は凍結する」とまで言った。素晴らしい!

さらに、公共事業が無駄と言うのはうそで(共産党までがこれを認めたのはオドロキ)、政府が例えば1兆円の財政支出をしたとして、その一兆円が子ども手当のような「所得移転系」のものだと、ほとんどが貯金にまわってしまう。

それでも最低でも1兆円はGDPが増えるのは間違い無い。

それが、公共事業の場合はどうなるか。

ゼネコンに1兆円が流れてそのゼネコンは下請けに工事や部品を発注、従業員の給料その他でほとんど1兆円を使うだろう。

そうすると、1兆円+1兆円で合計2兆円のGDP増加となる。

さらに下請けが運送屋を手配したり設備投資したりその他で、さらにお金が使われると、それもGDPに含まれる。

土建屋のおっちゃんがその金でミナミで豪遊したとしても、当然それもGDPに含まれるし、そうやって儲かった金がキャバクラのねーちゃんの給料になったとしても、それもGDPに含まれる。

キャバクラのねーちゃんが高い家電製品を買えば電器屋がもうかる。

だから、公共事業をやって土建屋だけ儲かっても俺たちサラリーマンには関係無いと考えるのは間違いなのだ。金は天下の回り物とは良く言ったもので。

こうやって、政府が1兆円使うことで、国民の所得の合計であるGDPは、何兆円も増えることになる。

当然、所得が生まれるたびに、そして消費がなされるたびに、そこには税金が発生するから、税収となって政府に帰ってくる。

逆に政府が1兆円の歳出削減を行えば、この逆のことがおこって、国民の所得が何兆円も失われてしまうことになる。今の日本でおこっているのは、そういうことである。

こうやって、お金がぐるぐるまわって、最初に政府が使ったお金の何倍ものGDPが増えることを乗数効果と言う。

子どもて当てなどの所得移転系のものは乗数効果が低い。公共事業は乗数効果が高い。

だから、国全体で見た場合、お金を使えば使うほど豊かになるし、節約すればするほど貧しくなるのだ。

実際に、小渕政権の時も景気が回復しかけたし、麻生政権の時も上向きになりかけた。しかし、どちらもこれからと言う時に潰れたので、公共投資は効果が無いかのように誤解されている。

どこの国でも言えるわけではないが、デフレになるほど生産能力が高く効率的な日本の場合は、まともな経済政策(金融緩和と財政出動)をやりさえすれば問題は自動的に解決される。

クルーグマンも言っているように、経済政策で「日本はやるべきことをやっていない」のだ。逆ばかりやっている。

景気が良くなれば国の借金など自動的に減って行くし、インフレになるだけでも勝手に減って行く。経済成長すれば、なおさら減って行く。

だから、今やることは、増税でも緊縮財政でもなく、デフレ脱却、景気回復しかない。「国の借金」(この言い方がインチキなのはまた今度)の問題も、デフレのまで解決できるなどありえない。




お金は使うと消える・・・ついついこう考えてしまうが、自分の使ったお金は、相手からみれば「所得」である。

立場がかわれば逆になる。

私が面白いなと思った例で言えば、銀行預金もそうだ。

銀行預金と言うのは、銀行の側から見たら「借金」と同じことである。

強制的に借金させられているのと同じなのだ。少ないとは言え、利息を払わねばならないから。

だから、無理矢理でも運用して利益を出さなければならない。

預金をそのまま置いておくだけでは銀行は損してしまう。

そう考えると、今のご時世、銀行は、良い運用先が無くて困っているはずである。

デフレでは誰も借金しない。銀行から金を借りないから。

だから国債を買う。

景気が悪い=誰も金を借りない=銀行にお金が余る=政府は国債を発行しやすい

→その国債で景気対策ができる

と言う感じで、うまい具合にできているのだから、その通りやれば良いだけの話だ。

そのうえ、デフレの間は日銀が通貨をじゃぶじゃぶ発行してもインフレにはならない。

適当のなインフレ率になるまでお札を刷って大丈夫なのだから、そのぶん国債を買い上げることもできる。

国債の金利が上がってきたら日銀がコントロールするのは簡単なことだろう。

それを、制御不能のハイパーインフレになるとか、突然国債が暴落するとか、金利が急上昇して大変なことになるとか、そんな大げさなことを言って日本をデフレのままにしておきたいのは、デフレで金儲けしている悪質な人たちなのではないかと思うが。

でも何故かマスコミはそういう怪しげな人物の意見ばかり垂れ流している。
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Comment

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おはようございます。

宵越しの金はもたねぇ~とはよく言ったもので
やはりお金を貯め込むとロクな事が無い。
けど、今の時代は貯め込んでおかないと不安を
煽る報道ばかり。

ちなみに安売りなんてしなくて良いんですよ。
100Lのクーラーボックスに100L分しか
入らないのと一緒でいくら安くても
欲しくない物は欲しくないので…

僕らが良く言うのはテレビが個人で一台なんて
要らないんですよ^^;
それよりも1台当たりの単価を上げて壊れない様に
15年は最低でも持つ様な品を作り国内生産を目指す。

そうすればテレビを見る為に家族が集まり会話も増える

ただ、時代の流れで本当に苦しい日は続くと思われます。

本当に早くなんとかして欲しい物です。。
2012年11月30日(Fri) 09:04
編集
だいさん、こんにちは

さすがに商売している人は、お金は使うほどみんなが豊かになると理解されている方が多いですね。

でも、学者とか新聞記者やコメンテーターなど多くがサラリーマンですから、お金は使うと消えてしまうと思っているんじゃないでしょうかね。

日本が財政破綻するとか財政が危機的状況だと言うのは、ちゃんと勉強するとかなり誇張されたものだと思います。

マスコミは、財務省に操られているのか、お金のおとを理解していないのかわかりませんが、間違った報道ばかりして、景気対策をさせないように増税と緊縮財政ばかりさせてデフレを継続するような報道ばかりしていますね。

デフレだと、高いものは売れませんから、安い家具とか安い服とか安いスーパーとか、そんな商売しかなりたたなくなるでしょうね。

ちなみに、私もデフレが続く限りはお金を使いません(笑)。個人にとっては、それが合理的な経済行動だからです。

デフレの時に大規模にお金を使うような「非常識なこと」ができるのは、政府だけです。
2012年11月30日(Fri) 09:15












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