カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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こっちが静止する日

土曜日だったか日曜日だったか、夜9時から洋画をやっていた。

「地球が静止する日」

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いつもは録画しておいて、暇な時に見ることが多い(見ずに消してしまうこともあるが)地上波の映画だが、今回はめずらしく放送時にリアルタイムで見た。

しかし・・・

なんと言う雑な映画だろうか。

この手の映画、つまり「ファースト・コンタクト(異星人との最初の接触)」ものは、もうさんざん作られていてただでさえ目新しさも無いしやりつくされているのだから余程ちゃんと作らないいけないのに・・・

と思ったら、どうやら過去の映画のリメイクだったらしい。タイトルはほとんど同じ、一文字違いである。

「地球静止する日」

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それにしてもひどい。内容が薄すぎるし、キアヌ・リーブスの魅力もまったく出ていない。


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主人公の女性科学者もイマイチ(さらに吹き替えの声優も下手くそ)だし、その言動に説得力が無い。彼女の連れ子のジェイコブとか言うガキも魅力が無い。

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人類が何故異星人から裁かれ滅亡させられねばならないのか、説明が足りない。地球を壊しているからとか言っていたが、説得力が無さ過ぎる。

もし、温暖化のことを言っているならば、地球の歴史を知らなすぎる。地球が今よりはるかに温暖化していた時期だってあるし、生態系と言うのは、地球的なスパンで見れば常に大きく変化するのが普通である。

リメイク前の映画の場合は、米ソ冷戦で核戦争の危機と言う状況があったので、まだわからなくもないが、はっきり言って今の人類は、少なくとも先進国では公害問題などはほとんど克服されているし、昔のように環境を破壊しまくるような産業も減りつつある。

それでどうして裁かれねばならないのか?しかも異星人に。

あの異星人はアメリカ人と言うか、西洋のアングロサクソン系の人たちと根本的に同じタイプの思考をしている。要するに、自分達の価値観からはずれるものを見ると、それはもう間違いであり悪だと決めつける。

他国の文化を尊重せずに、自分達の文化を押しつける。日本人はそれを押し戴く(笑)。

捕鯨問題が典型だが、政治・経済システムや歴史観、人間観の押しつけなど。今回のエイリアンも自分達の勝手な価値基準で地球人を裁き、変われなければ人類を抹殺・・・

人類だって地球の生態系の一因だし、その生態系の中から生態系全体を滅ぼすものが出てきたとしても、それはそれで自然のなりゆきである。

本当に超越した宇宙人ならば、むしろそう考えるのではないか?

人類と自然を別けて考えることがそもそも西洋近代の思想なのである。まさにあのエイリアンも西洋近代と同じ発想であることがわかる。

哲学的にも非常にうすっぺらい人間の作った映画である。

よくこんな質の低い脚本で映画を作ったものだとあきれるが、どうやら本当の目的は別にあったようである。

この映画はオバマ大統領の誕生を後押しするためのものだったのだろう。

この映画で一番言いたかったメッセージと言うのが、たぶん「change」のようだからである。

人類を裁こうとするエイリアンに向かって主人公がやたらと乱発するセリフ

We can change !

これが言いたかっただけなのだろう。上映された時期は確かアメリカ大統領選挙の頃だったと思う。

オバマ大統領候補(当時)のワンフレーズ「change」をやたら連呼するのが狙いの1つだったようだ。

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ハリウッドは基本的に民主党支持の傾向が強い。映画業界もアメリカ国民を洗脳するために映画を作るとは・・・でも、今さらびっくりすることも無い。

ハリウッド映画では、その時々でアメリカが敵対する国を悪として描く映画などざらである。日本人もハリウッド映画ばかり見て、ほとんど洗脳されている。

こういう最低の映画を見ると、これが本当にあの「スタートレック」を作った国と同じなのかと、あきれはてる。まあ、いろんな人がいるのだろう。

しかし、大統領がワンフレーズを連呼してオバマが当選してしまうアメリカ・・・そんなアメリカを馬鹿にできない。

同じように日本も、「構造改革」だの「政権交代」だのワンフレーズで政治が大きく動く不安定で幼稚な社会になっている。アメリカに似てきているのだろう。

そもそも、changeのしかたにも色々ある。

今までさんざん間違いを犯してきた人間が、change してみたとて、そのchangeの仕方も間違っていると考えるのが常識と言うものである。そのことは日本の政治がはっきりと証明している。

ただ、アメリカの政治は実際のところ、正しくchangeする必要があったのは事実であるし(特に経済政策・社会保障政策)、オバマはそれをやろうとしていた。しかし、結局のところchangeできなかった。オバマは失敗した。これからのアメリカは徐々に力を失って行くことだろう。

アメリカは没落、ユーロも大失敗、ロシアも滅茶苦茶、中国はもうすぐバブル崩壊などなど・・・国際情勢はこれからさらに混迷を極めると予想される。こんな時代には、他国に依存を深めるほど連鎖的に悪影響を受けることになるだろうから、他国への政治的・経済的・軍事的な依存を減らし国家の自立・独立と言うものを考えないといけないのに、むしろみんなして逆ばかりやっている。

と、話が完全にそれてしまったので映画の話にもどすと、はっきり言って細菌見た映画で最低の出来だった。

見るだけ時間の無駄。
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Comment

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ぎゃははは~^^

絶対 見ませんよ~

スタートレックは、すばらしかったけど・・・

ドラマ一話完結編がすきでした。

2011年05月31日(Tue) 10:18
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お!スタートレックの良さをご理解いただけている方でしたか~

ちなみに最近はだいたい私は何見てもケチばかりつけていますが、YUKAは比較的何でも面白がるほうです。

そのYUKAですら、「イマイチ」と言っていましたので、わざわざ見る価値が無いのは間違いないです(笑)。
2011年05月31日(Tue) 12:11
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同感・・・^^;

でも、子役の”ジェイデン・スミス”は”ウィル・スミス”の子供で 私は大好きな子役の一人です(*^^*)

『幸せのちから』にも出演していたのですが、
最新の『ベスト・キッド』で、更にファンになっちゃいました(>O<)♪~
12歳にして かっこよすぎるぅ~~~(^3^;)

☆とも☆
2011年05月31日(Tue) 23:13
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ともさん、こんにちは!

そうですかー。たぶん、子役そのもののせいよりも、演じた役が悪かったんでしょうね。あと、吹き替えの声優がこれまたイマイチでした。字幕で見たほうがまだましだったかもしれません。

あと、子供がああいう髪型(ドレッド・ヘア?)をしているのを見るだけでムカムカしてしまうので・・・でも考えて見れば、彼らアフリカ系にとってはあの髪型は日本人がちょんまげを結うみたいもんなんでしょうね。そう考えるとむしろ立派かとも思いますし、ちょんまげを結わずにドレッドにする日本人がおかしいのかもしれません。サムライだとはか言うくせに・・・。

いずれにせよ、この映画では、キアヌ・リーブスもだめな役者みたいに見えますので、やっぱり監督と、それから、脚本が良くないんだと思いますね。
2011年06月01日(Wed) 08:25












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