カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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ガンダム面白し!

連休中の3日だったか4日だったか、CSのどこかのチャンネルでガンダムの一挙放送をやっていた。

ここで言うガンダムとは、たくさんあるガンダムシリーズのいちばんはじめのやつ、ファンのあいだでは「ファースト・ガンダム」と呼ばれているらしい、あのアムロが主人公のやつ、要するに「オリジナルシリーズ」のことである。

このガンダムのテレビシリーズ43話を一挙放送したのではなく、テレビシリーズを編集しなおして3部作の映画にしたもの(劇場版三部作)を一挙に放送していたのである。(より正確には、劇場版三部作をさらに編集しなおした「特別版」らしい)


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それを録画しておいて、5月5日になにげなく見始めると、面白くて一気にぜんぶ見てしまったと言う訳である。

本当は家で仕事の予定だったのだが、そのお陰で、今週は大変だった(笑)。

で、あらためて、ダイジェスト版的な映画ではあるが、ガンダムを通してみて、その面白さ・すばらしさを再確認したと言う訳である。

ちなみに、私も中学の頃だったと思うが、それなりにガンダムを見て、友人らとガンダムの話題などあれこれ話したりしていたものの、正直、私にとっては、ヤマトを超えるインパクトが無かった。

当時の私には、ガンダムはヤマトよりかなり幼稚に感じられたのである。不思議なことに、今ではむしろ逆だと思っている。

ヤマトのほうは、とくに新しい作品になればなるほどストーリーが強引で穴だらけ突っ込みどころばかりになっている。

一方、ガンダムのストーリーは、これは完全に大人向けと言って良いしっかりした内容になっている。ミノフスキー粒子などと言うものを考えるとは、さすがである。ちゃんと考えている。

では、どうして当時の私にガンダムが幼稚に感じられたか。自分なりに分析してみると、理由は4点ほどあるようだ。


(1)主人公のアムロが自分と同年代

ヤマトの乗組員は大人だった。若くても青年、みな自分よりは年上だった。ただ、ヤマトの乗組員を軍隊として見ればかなりいい加減な組織ではあるが、沖田艦長の他、真田さんのような知的なキャラが出てきたり、主人公の古代にしろ、少なくとも戦うことを怖がったり躊躇したりしなかった。

一方のアムロは当時の自分と同じくらいの年代で、はっきり言って最初はかなり幼稚な性格をしていた。

110513amuro.jpg

何となく自分に似ているようなところもあったりしてイヤだった。ただ、次第に成長していったので、物語の後半になるとそのあたりはむしろ見ていて楽しかったが。


(2)メカデザインが気に入らない

私はロボットと言うと子供むけと反射的に思ってしまうところが当時からあり、小さいころ見たライディーンとかボルテスVとかと見た目が同じようなメカ(モビルスーツ)を見ても心がときめかなかった。また、登場する戦艦(ホワイトベース)も何かイマイチな気がした。

110513gundam-whitebase.jpg

その点、ヤマトのデザインは素晴らしく魅力的に感じられた。毎回集中して見て、見終わった後にはその形を思い出して必死にノートに書いたものである。

110513yamato.jpg

ガンダムはロボットの形をしていると言う点で、私の趣味ではなかった。ただ、ジオンのモビルスーツはなかなか魅力的なデザインのものも多く、柄にかいたりプラモデルや消しゴムを集めた記憶がある。


(3)科学者が出てこない

ガンダムには、ヤマトで言えば真田さん、スタートレックで言えばスポックやデータに相当する、科学技術を担当する士官が出てこない。これが残念だった。

110513sanada.jpg

110513spock.jpg

だいたい私は、この手のキャラに入れ込むことが多いので。

そのかわりにガンダムではシャアがお気に入りである。

110513charr.jpg
(シャアとララア)

放送当初は視聴率がイマイチで、「シャアと言う陰気なキャラのせいだろう」と言うことで危うく降板させられそうになったらしいが(ガルマの一件で左遷された後に二度と登場しない予定だったらしい)。

ところが、シャアが出なくなったことへ不満を感じた高校生などの視聴者からの投書により、再び出てきたと言う訳だったようだ。高校生も見ていたと言うことは、やっぱり幼児向けのアニメではなかったと言うことであろう。

ともかくシャアの再登場は良かった。

シャアが出ていなければ、シャアとアムロのからみも無くなる訳であり、ガンダムの魅力は半減していただろう。


(4)音楽が貧困

ガンダムは音楽がイマイチだった。と言うか、私の趣味ではなかっただけかもしれないが、まあそれよりも、ヤマトの音楽があまりにも素晴らしすぎただけかもしれない。

ヤマトの音楽は素晴らしい。主題歌やエンディングの曲がどうこうと言う話だけではなく、劇中の音楽が本当に素晴らしかった。

それぞれの情景を見事にあらわしたBGMがふんだんに流れ、またその種類も多い。キャラクターごとに設定された音楽もあったりして、これまた素晴らしいメロディーで、チャイコフスキーやブラームスも真っ青である。

と書くとちょっとオーバーだが、しかし、あの高いレベルの音楽が、ヤマトの雰囲気を格調高いものにして、冷静に考えれば破綻したりマンネリ化したりご都合主義だったりするストーリーのアラを忘れさせてくれたのだろうと思う。

話の筋のでたらめさを忘れさせてくれるほど素晴らしい音楽と絵があったと言う訳である。

しかし、この年になると、やっぱりストーリーの細かい部分や、描かれている内容そのものが気になってくる。

今現在の自分の視点で見た場合、ヤマトはガンダムに完敗している。

それも当然だろう。当時のガンダムは、ヤマトの失敗を参考にして作られたと言うことだから。

ちなみに、話をもどすと、私にとってのガンダムは、ファーストと言われるオリジナルシリーズだけである。

その他に、大量に派生したいろいろなシリーズがあるのは知っているが、ほとんど見たことが無い。

高校の頃に「Zガンダム」を少し見て途中で挫折した後はしばらくガンダムなど忘れており、ずっと後になってたまたまレンタルビデオ店で見かけた「逆襲のシャア」を借りて見ただけだった。

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これもあまり内容が理解できなかった(ずいぶん後の話のようで)ので、ガンダムへの興味をさらに失っただけだった。

今回は、それ以来のガンダムとの接触であった。接触と言うより邂逅と言ったほうが良い気さえする。実によくできた話だと思ったし、中学生の頃にそれなりに楽しんで見ていたことも思い出した。

なので、全体的にガンダムの魅力を再確認したのだが、このまま絶賛だけして終わったのでは私らしくない(笑)。

何かにかならずケチをつけないと気が済まない私らしさを敢えて出すために、不満も書いておくと・・・一点だけ、当時は楽しく見ていたが、今回見て「なんだかな~」と思った部分があることにも言及しておこう。

その点とは、むしろガンダムの本質についてかもしれないので、結局はガンダムも「なんだかなー」と言う話になってしまうかもしれないが。

今の私から見て気にくわなかった部分、それは、ニュータイプうんぬんのくだりである。ニュータイプは「ヒトの革新」らしい。

そう言えば、80年代は超能力ブームなどもあり、そういった背景から、宇宙に進出した人類が新たな能力に目覚める・・・みたいなことになったのだろうと思うが、この超能力ブームのその後を知っている今の自分からすると、この作品も罪深いと思ってしまう。

その後、超能力・オカルトブームはオウム真理教へとつながり、潜在能力の開発と言う発想は怪しげな自己啓発セミナーへとつななっていった。

そういうものを見てしまった今の私からすると、ニュータイプだの、ヒトの革新だのと言うガンダムの後半のテーマは当時のアニメが放っていた腐敗臭であったように感じられる。負のオーラのように思えてしまう。

具体的にはララアが出てきたあたりから、妙なシーンが増えてきた。普通の戦闘シーンではなく、脳内のイメージのようなシーンである。あのあたりが、今見ると何だか変な感じがしてしょうがないのである。
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