カーク船長の娯楽日記

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放射能という言葉の誤用

宇宙戦艦ヤマトの実写版(キムタク・ヤマト)を見に行って、話はぜんぜん違う方向なのだが、なるほど、これが原因かと思ったことがあった。

「放射能」という言葉の間違った使い方がどうしてここまで日本中にひろまったか、それはたぶんヤマトのせいかもしれないなと・・・

原発その他の事故では「放射能漏れ」という言い方がされるし、「放射能で汚染される」という言い方もある。ヤマトはイスカンダルまで「放射能除去装置」を取りに行く。

放射能漏れ
放射能汚染
放射能除去装置

いずれも、放射という言葉が使われているが、厳密にはこの言い方は間違いである。

放射能とは、その言葉を素直に読めば、「放射性物質が放射線を出す能力、または放射線を出すという性質」のことである。「能力」や「性質」を示す言葉なのである。

したがって、事故で原発から漏れだしてくるのは、放射ではなく、放射性物質もしくは放射なのである。

正しくは「放射漏れ」と言うべきであるし、「放射汚染」ではなく、「放射線汚染」でもまだ日本語として微妙、正確に言うならば、「放射性物質(による)汚染」が正しい。

また、イスカンダルへ取りに行くのは「放射除去装置」ではなく「放射除去装置」または「放射性物質除去装置」と言うべきであると。

放射線や放射性物質そのものを取り除かずに「放射能」(=放射性物質が放射線を出す性質)だけを除去するなどそもそも無理な話であるから。

放射能という語の間違った使い方がはびこっていると言うのは、私が今突然言い出した訳ではなく、ちゃんとした人から聞いた話である。私が「放射線取扱主任者」という資格を取った時に、その後の講習会で講師の先生がそう言っていたのである。それを、ヤマトを見てひさびさに思い出したという訳である。

世間一般には「放射能」という言葉を誤用している、正しくは「放射線」または「放射性物質」と言うべきだと。
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