カーク船長の娯楽日記

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主役は段平

今、ケーブルテレビのどのチャンネルだか忘れたが、「あしたのジョー」を一挙連続放送している。

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21日の夜から4夜連続で、5話ずつくらいを放送していて、予約録画している。昨日は早速その1話と2話を見た。

子供の頃、私はあまりこの手のものにははまらなかった。どちらかと言うとイヤであった。

主にSFの宇宙ものに夢中であったが、でもいろんなマンガをたくさん読んでいた。

小学校から高校入学くらいまで、マンガに明け暮れ、お年玉や小遣いの大半をマンガにつぎ込み、家の壁3面がコミック本で埋め尽くされるほどであったが、あしたのジョーはその中には無かった。

あしたのジョーの原作を初めて読んだのは、大学に入って何年目か?大学近くの「げんざえもん」とか言うマンガ定食屋(マンガ喫茶ではない)でのことである。

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その時も、まあまあ面白いかな?くらいの印象しか持たなかった。

その後、レンタルDVDを借りて一通り見た記憶もあるのだが、よく憶えていない。

なので、今回はこの一挙放送を録画して、もう一度すべて見ておこうという訳である。そして、衝撃を受けた。

で、第一話と第二話を見て衝撃を受けた。ここまでの話では、むしろ丹下段平が主役である。段平に感動した!

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自分の決めた道にのめりこみ、それしかできない、それを失うとすべてを失い茫然自失、アル中のホームレスへと転落・・・

最近の人間はあまりに自分を大切にしすぎであるように思う。これくらい、自分を捨てて何かに打ち込めたら・・・そう思うが、しかし私はホームレスにはなりたくない(笑)。

出てくる「ドヤ街」もすごい風景である。今時あれはさすがに無いだろう。大阪にもドヤ街と呼ばれるところがあり、毎日の通勤でわりと近くを通っているが、あしたのジョーの時代の風景とは全然違う。

そういえば、学生時代に京都であれに近いドヤ街?というかスラム地区みたいな場所に迷い込んだ記憶があるが、あれはどこだったろうか?

そんな話はさておき、あしたのジョーは、段平にとっての明日の星だったわけだ。

ノーカットで、今なら音声オフされるような放送禁止用語がバンバン飛び交う明日のジョーは、今時の上品なアニメとは全然違う。

「キチガイ」だの「めっかち」だの言いまくりであるが、あの時代にはリアルな言葉であった。それを言い換えてしまった途端に、ドラマは腐臭を放ち始めるに違いない。「認知症」だの「障がい者」などと言う時代とは違うのである。

そして、2話までは、ジョーよりも段平が格好良い(と個人的には思う)、ジョーを守ろうとしてズタズタにされる段平のあの姿。ケンカでヤクザ組織を潰してしまうくらい強いジョーよりも、段平のみっともないほどの捨て身の姿こそが美しいのである。

段平の姿を見て、うっすら涙ぐんでいる自分がいた。私はテレビや映画を見て泣くようなことが一番嫌いなのだが、今回は参った。

・・・段平にノックアウト負けだぜ。
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