カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
ホームページへ     
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2017年06月
ARCHIVE ≫ 2017年06月
      
≪ 前月 |  2017年06月  | 翌月 ≫

I want to believe. / Trust no one.

なんでそんなに簡単に物事を信じられるのか・・・とか下で書きましたが、私も、若い頃には根拠の乏しいことを色々と信じていましたので偉そうには言えません。

その一つが、「オカルト」です。雑誌「ムー」も高校までは読んでました。はっきり言って、信じやすいタイプでしょう(笑)。

でも、何も信じないと言うのもまた極端な話ですから、では何をどう信じたら良いのか!?と考えた時に、科学的・論理的に考えると言うことと、十分な証拠や根拠が出てこないうちには結論を出さないと言う姿勢が大事なのかと思います。

実は、この、結論を保留すると言うのはかなり難しいのです。人間の脳は、わからない状態で置いておくのがストレスになるのか、何らかの解釈をして結論を出してしまいたがるようです。

それで思い出したのが、今から20年くらい前にやっていたSFドラマ「X-ファイル」です。何と、昨年には続編のテレビシリーズ「X-ファイル2016」も製作されています。

FBIの捜査する事件において、超常現象(超能力、心霊現象、UFO、UMAなど)がかかわっているために未解決になっている事件のファイルをまとめたものが「X-ファイル」です。もちろん架空の設定です。

この「X-ファイル」の事件を捜査する二人のFBI捜査官のうち、1人は超常現象に肯定的な男性捜査官モルダーで、もう一人は懐疑的な女性捜査官スカリーです、この一見対照的に見えるコンビのやりとりが面白いです。

170602molscu.jpg

モルダーが不思議な事件を超常現象として解釈すると、それを否定するためにスカリーはかなり強引に「現実的な解釈」をするのですが、私からすればスカリーの解釈・説もオカルト並にありえないことばかり言うので、どっちもどっちだと思って笑って見ていました。まあ、スカリーからしたら、超常現象と解釈するよりはマシと言いたいだけなのかもしれませんが。それにしても、仮説にしてもあり得ないだろうと言うレベルです。

で、この物語でX-ファイル課のモルダーの机の後ろに張ってあるポスターが、これです。



↑AMAZONで見つけたので買おうかどうしようか悩み中ですが(笑)、ちょっと本物とはUFOの形が違うようなので、やっぱりやめようかな!?

170602mulder.jpg

このモルダーがとても魅力的なキャラクターで、私は大好きです。モルダー捜査官は、オックスフォード大出身で犯罪心理学に精通しておりプロファイリングさせたら超一流でFBIの中でも腕利きの捜査官だったにもかかわらず、X-ファイルに興味を持ち始めてからはそちらにのめりこんで変人扱いです。あだ名が「変人モルダー」、英語では「Spooky Mulder」、スプーキーとは薄気味悪いとか不気味とかオカルト的みたいな意味だそうです。

捜査官としてかなり有能なのに、超常現象がらみの変な事件ばかり追いかけることに夢中で過労気味だが寝るのはベッドではなくソファーの上、数少ない友達と言えばオタク3人組、長身で二枚目なのに彼女もおらず女性も口説かず、ポルノビデオと昔のホラー映画を見るのが趣味(笑)。

そのモルダーが貼っているUFOのポスターに書いてある言葉が

I want to believe. (信じたい)

です。

あと、もうひとつ。異星人の地球への入植とそれにかかわるアメリカ政府の陰謀を扱った一連の話で出てくるキーワードが

Trust no one. (誰も信じるな)

です。

でも誰も信じないと言うのは不可能です。自称「疑り深い人」と言うのをたまに見かけますが、そういう人たちでも、たいがいは自分だけは信じています。たんに主観が強く客観性に乏しいだけの人にしか見えません。

X-ファイルで言えば、モルダーやオタク仲間がスカリーのことを「疑り深い相棒(Skeptical partner)」と揶揄していますが、超常現象をかたくなに否定する=超常現象はありえないと信じているわけです。しかも、物語の世界の中では明らかに超常現象が存在していて、その証拠を目にしてもまだ否定するのは、もはや疑り深いのではなく、「超常現象が存在しない」と信じたい、と言う状態です。

なので、「疑り深い人」と言うのも結局は「Trust no one.」ではなく「I want to believe.」なのです。と言うか、無自覚な「I believe myself.」にすぎないでしょう。

私も昔は疑り深いほうだと自分では思っていましたが、高校の倫理・政経の時間に哲学者デカルトの「我思う故に我あり」を習って以降、自分もそれほど疑り深いわけではないなと気づきました。

疑り深いと思われている人ほど詐欺にあいやすいそうです。これは、そういう人は、他人を信じなくても自分の判断そのものを疑うことがないからでしょう。そういう相手には、自分で判断したと思わせることが出来れば、かえってだましやすいと言うことです。

やっぱり、自分の判断は本当に正しいのかと常に疑っていないと、間違ったものを信じることになります。でも、上に書いた通り、判断を保留しておくと言うのはかなりのストレスです。

本当に何が正しいのかを判断しようと思うと、かなりの苦痛がともなうのだと言うことですし、だから宗教なりイデオロギーなりが人々には必用なのかもしれないなあと思う今日この頃です・・・

しかし、私は今のところ信じられる宗教やイデオロギーには出会えてません。うまく私を騙してくれるものがあれば、信じたいとは思うのですが(笑)。

なんのこっちゃ!?
映画・TV | Comments(0) | Trackbacks(-)

答を急ぐのは間違いの元

最近のマスコミによる政治報道を見ていると、どうしてそんなあいまいな根拠でものごとを言えるのか不思議になるものが多いです。

私は中学〜高校生の頃にわりと偏った政治思想に傾倒していたことがありますし、その後に反動していた時期まであるので、もうそういう特定のイデオロギーにとらわれるのがいやなものですから、最近は特定の新聞やニュースだけから情報を得るのではなく、新聞ならネットで五大紙の見出しをチェックするなどしています(中身まで読む時間は無し)。

そうすると面白いことがわかるのですが、安倍政権を支持している新聞(読売・産経)と批判している新聞(朝日・毎日)とでは紙面が全然違っています。その違いが顕著なのが、ちょっと前なら安保法案についてで、最近では森友問題、加計学園問題、共謀罪などについてです。

どちらか一紙しか取っていない人は、その新聞に書いてあることがみんなの意見だと思ってしまうのではないでしょうか。ちなみに、年齢層が上になるほど情報はテレビで得ていて、若いほどネット経由らしいです。

私は若くは無いですが、政治の情報はほとんどネット経由です。しかし、ネット経由と言っても、2ちゃんねるとかはまったく見ませんし、訳のわからない匿名のブロガーとかの言うことなど信じません。結局は、大手新聞の記事をネット経由で見ているだけです。

あとは、特定の問題について深く理解したいと思った場合、その筋の専門家が書いたブログ・ツイッター・ニュース記事を調べたり、データベースサイトやまとめサイトなども参照することがあります。

ネットで情報を集める場合には、偏ってしまうととことん偏るので、真実に近づきたければ異なるソースや相反する意見を見比べることが重要になります。その点、五代紙の記事をネットで見比べる場合には、特定のスタンスの新聞に偏ることがないので、左右もしくは親安倍・反安倍の対立構造がよく見えて面白いです。まあ、五代紙すべてが間違っている場合もあるので、結論は出せませんが。

特に、森友問題や加計学園問題では、それぞれのサイドでは真逆のことを言っていて、私からすればどちらも状況証拠にすぎないものですから、それでどうこう言うことじたい、「信じたいだけ」にしか見えません。私の意見は「わかりません」です。

そんなあいまいな話は、まあマスコミでやるのは自由と思いますが、国会ではもうちょっとまともなことを優先して欲しいです。仮に事実であったとしても今のところは違法性には乏しい話ですから、もうちょっと違法性が明らかな話(斡旋収賄や斡旋利得など金・利権がらみとか)なら別ですが。加計学園の話はてっきりそうだと思ってましたが違うみたいですし。

そもそも何でもかんでも規制緩和しか能が無いから特区制度みたいな話になって、そういう方向性に問題があると言う議論なら大いにすべきと思いますし。既得権批判による改革は間違いだらけが多いので(獣医学部新設の話がそうかどうかは私はわかりませんが)。

↓やるなら、こういう話を徹底的に追求すべきでしょう!

民間議員・竹中平蔵氏に“退場勧告” 戦略特区に利益誘導批判

だいたい、「民間議員」って何ですか?議員でも何でもない一民間人どころか、利害関係者ですから利益相反しまくりでしょう!なぜこんな奴らの存在が許されているのか!利権批判による改革の正体は、こいつらへの利益誘導なのです。

あと国会でやって欲しいのは、個人的には、共謀罪のもっとまともな審議や、北朝鮮のミサイル問題(まあ何もできないでしょうが)、あとはやっぱり経済政策についての議論ですね。

最近では失業率がものすごく下がっていて、超人手不足だから景気が回復しているとか言ってますが、少子高齢化で若者が減っているからそうなってきた部分のほうが大きいです。いずれにしろ、人手不足は良いことですし健全です。これでようやく賃金が上がりはじめるきっかけになるでしょうが、まだ景気は回復していませんので間違えないで欲しいですね。

消費増税のせいで個人消費がずっとものすごい低迷し続けており、たしか1年9ヶ月連続しての低下です。これってかなり深刻なんですが、一体何を見ているのやら。

あと、こちらも景気回復と勘違いされていますが、このニュース。

GDP、年2.2%増=5期連続プラス、11年ぶり-1~3月期

このニュースを見て、「アベノミクスがうまくいっている証拠」などと馬鹿なことを言っている人がいましたが、そうではありません。1~3月期でプラスになったGDPと言うのは「実質GDP]なのです。

実質GDPを直接集計することはできませんので、名目GDPとインフレ率から計算して求めるわけですが、名目GDPはほとんど増えていないのにインフレ率がマイナスになったために、実質GDPが成長したことになってしまっただけです。

ようするに、またデフレに逆戻りしただけなのです。これはアベノミクスが失敗していると言うことです。正確には当初のアベノミクスに含まれていなかった消費増税の悪影響だと思いますが。

確かに、経済成長で重要なのは実質GDPの成長(=実質成長)ですが、それは本来なかなか難しい話です。それより今の日本に必用なのは名目成長のほうなのです。20年もデフレを放置して名目成長していない国は日本しかありません。財務官僚とマスコミのマクロ経済音痴が原因です。

「国の借金」とやらの問題や、民間の過剰貯蓄(金を貯め込んで使わない)の問題を解決するには、マイルドなインフレにして名目GDPを増やして行くことが必用です。実質成長はそもそも難しいので、私はこちらに関しては具体的にはわかりませんし、かなり難しいでしょう(低成長なら可能とは思いますし、マイナス成長にならなければ御の字)。

しかし、インフレにするのは簡単で、政府が国債を発行して財政出動をバンバンやる、その国債は日銀が買い上げてしまえばチャラです。ところが安倍政権は超緊縮財政をやっているからデフレに逆戻りしたのです、その緊縮をマスコミがまったく報道しないのも愚かすぎます。

まともな政策の議論もされないまま、反安倍と親安倍の対立で、私からすればどうでもよい「疑惑」ばかりが取り上げられています。そういうのが「娯楽」になっている人もいるのかもしれませんし、マスコミにしても「商売」になるのかもしれませんが、本当の意味での国民生活の向上にはつながらないどころか、重要な問題が置き去りになってマイナスです。なので正直、マスメディアに対する信頼は私の中でどんどん失われています。

なぜそんな根拠の乏しいことを簡単に信じられるのか!?どちらの陣営も、自分たちの敵をやっつけることが目標だからでしょう。手段は何でも良いのかと思います。そんな政治闘争より、国民生活を平和で豊かで安定したものにするようなまともな話題を議論して欲しいものです。

野党やマスコミには安倍政権の政策の間違いをちゃんと糾弾して、正しい政策を提示して欲しいのです。ただの足の引っ張り合いや信じるか信じないかのレベルの「疑惑」の話ではなく。

まあ、私も、若い頃には根拠の乏しいことを色々と信じていましたので偉そうには言えませんが。

まあ実際、政策の話をしてみても、消費増税で社会保障の財源確保みたいな馬鹿なことしか思いつかないのなら、もうそういう人達は何も言うなといいたいですが。あと、「意見」と「事実」をごっちゃにして話をしたりしますし、間違った経済政策を批判する能力もないどころか余計に悪い政策ばかり言いますから、もうお手上げです。