カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
ホームページへ     
TOP ≫ ARCHIVE ≫ 2017年02月
ARCHIVE ≫ 2017年02月
      
≪ 前月 |  2017年02月  | 翌月 ≫

好き嫌い

おさわがせなトランプ大統領ですが、なかなか興味深いですね。

彼のことを好きか嫌いかと聞かれれば、迷わず「嫌い」と答えますが、彼の言っていることがすべて間違っているかと言うと、そうは思わず、何割かは正しい部分もあるかと思います。数%程度かもしれませんが。自国の雇用重視は完全に正しいので他国は見習うべきです。

嫌いだからと言って全否定してしまうと、正しい部分まで否定されて永遠に間違いが続きます。何が正しくて何が間違っているかを冷静に議論してほしいですね。あと、彼の政治手法は断固として否定しなければならないと思います。デマを利用した大衆扇動政治と、その結果としての全体主義と言うのが最近は日本でも主流になりつつあります。

私がなぜトランプを嫌いかと言うと、一つは大衆扇動家だからですが、もう一つは彼がとんでもない俗物だからです。人間と言うのは低俗なところがあり、それは私もですが、しかしそれを剥き出しにする人間は嫌いです。ましてや、それが一国のトップなわけですから。

一方、トランプを批判している人達の中にも私が嫌いなタイプの人がいます。偽善者です。

しかし、こう書いてみて、「俗物」と「偽善者」の意味をあらためて調べて見ると、ちょっと思っていたのとは違いました。

「俗物」の使用例


「俗物」を辞書で引くと、「世間的な名誉や利益などに心を奪われている 、つまらない人物」のこととあります。なので、ハマーン様の「俗物!」は使い方を間違っているような気がします。私はてっきり「低俗な人」のことを俗物と言うのかと思っていました。

「低俗」とは「下品で俗っぽいこと。程度が低く、 趣味の悪いこと。また、そのさま。」ちょっと意味が違いますね。

しかし、俗物の意味が辞書通りなら、政治家などは俗物のやる仕事と言うことになるから当たり前ですね。

一方、偽善者の意味も思っていたのとちょっと違います。

「偽善」を辞書というかwikipediaで見ると、「外面的には善い行為に見えても、それが本心や良心からではなく、虚栄心や利己心などから行われる事を指している。」とありますので、偽善者は、やっている事が善ではないと言うより、その動機が不純であると言う意味のようです。

この意味からすると、トランプを批判しているスターバックス、アップル、ツイッター社やグーグルなどのグローバル企業経営者たちが典型的な偽善者ですね。所詮彼らは移民・難民を安くこき使える労働力と見なしているだけなので、その結果としてアメリカ国民の賃金が下がって国民が貧しくなっても平気な人達です。ここにメルケルを入れても良いと思います。オバマも偽善者でしょう。

俗物と偽善者のケンカにたいして、私はどっちの味方もしたくないと言うのが正直なところですが、まあ他の国が貧困化しようとも、彼らが決めたことならば勝手にすれば良いでしょう。

アメリカの共和党の大統領は俗物(トランプ)か無能(ブッシュ)で、民主党は偽善者の集まり(オバマ、ヒラリー)と言って良いでしょう。

いずれにしろ、私が思っていた「偽善」の意味とはちょっと違っていましたが。調べて見るものですねえ。

私が思っている「偽善者」というのは、自分の言っているきれい事に酔いしれている人のことです。だいたいは自分が善いことを言っている・善いことをしていると信じて疑っていません。マスコミ関係者や「運動家」みたい人に多いです。善意で動いてはいるが、頭が悪いか、正義感が強すぎる理想主義すぎるかで、現実が見えない人です。結果として、善にはならないと言うわけです。高校時代までの私はこっち側でしたね。

正確な意味はさておき、私は「俗物」も「偽善者」も大嫌いです。彼らの言っていることはだいたいが正反対ですが、どちらも世の中に有害、大半の人のためにならないことで一致しています。

トランプの話にもどして、彼は対日貿易赤字を問題視しているようで、日本はアメリカへの輸出を減らしてアメリカ製品をもっと輸入しろと言っているようです。金融緩和して円安にするのもやめろと言うかもしれません。

それにたいして安倍首相は一体何を言うつもりでしょう!?

トランプがアメリカ第一なら、安倍晋三も日本が第一と言えば良いし、トランプが、米国の雇用が第一なら、安倍晋三も日本の雇用が第一と言えば良いだけなのですが、はたして言えるでしょうかね!?

まさか、安倍晋三君は、日本からアメリカに投資してアメリカの雇用に寄与します(日本国内を空洞化させて日本人の雇用を売り渡します)とか言うつもりではないでしょうね。日本企業のアメリカ進出を後押ししますとか言ったりして。恐ろしいですね。

だいたいトランプの言うことに立腹している日本人は多くて、出来損ないのアメリカ製品を押し売りみたいなことされても理不尽なだけですから、まあ私もそうなのですが、しかし考えてみれば彼の言うこと(アメリカに輸出ばっかりするな)にも実は一理あるのです。

日本のような先進国が、あいもかわらず輸出で経済成長を狙うなどはそもそもおかしいと言えばおかしいのです。これは発展途上国のやり方です。

別に、車を売るかわりに農産物を買いますとか言えという意味ではありません。農業は安全保障と関係していますので保護しなければダメです。本当かどうかわからないリカードの「比較優位論」と言う名の自由貿易を賛美する仮説は安全保障まで考えてませんので。

日米の両方にとって良いのは、日本国民が豊かになってモノをたくさん買えるようにすることです。そうすれば、日本からアメリカへ輸出している高級車のレクサス(主に日本国内で生産!)を買える日本人が増えるでしょうから輸出を減らせますし、中にはアメ車の高級車に乗ってみようと言う日本人も出てくるかもしれず、輸入も増えるかもしれません。

そのためには簡単なことで、日本政府が財政出動をやれば良いだけです。国民が豊かになれば、内需が拡大して輸入も増えます。国民が貧しくなれば安い労働力を使って国際競争力を強めた輸出企業が輸出を増やすことはできても、国民の購買力は低下しますから輸入が減って、その結果として貿易黒字がさらに増えたとしても、日米どちらのためにもならないでしょう。

安倍首相がやるべきことは、日本国民を豊かにすることであって、アメリカ政府にお金を融資してあげるとか、アメリカのインフラ整備に協力するとかではありません。インフラ整備するなら日本の老朽化してヤバイインフラをさっさと整備すべきです。

政府の財政出動(財源は国債の日銀直接引き受け)でお金を日本国内でまわすことで国民を豊かにして需要を増やして購買能力を高める。需要を増やす、それがすべての解決策になります。結婚・出産もしやすくなって少子化も改善するでしょう。税収が増えてGDPも増えるから「国の借金」は確実に減ります(対GDP比で)。

デフレ=物価が下がる=「供給>需要」の状態です。需要を増やすことがデフレ脱却にもつながります。

需要を増やすこと=誰かがお金を使って、相手の所得を増やすこと

お金は消えません。使ったお金は手元から消えても、払った相手の所得になるわけです。お金を消せるのは日銀だけです。それをわかっていない人が多い。

国内の需要を増やせるくらいに大規模にお金を使えるのは政府だけです。政府の財政出動がすべての解決策で、もはやこれしかありません。

何度も言ってますが、国の借金1000兆円のうち、400兆円以上を日銀が保有して、その額はどんどん増えています。日銀保有ぶんの国債は利払い不要(利払いしても国庫に戻る)です。財政破綻はありません。

政府がお金を使うことを「税金のむだ遣い」みたいに言うのは完全に間違いですので、そろそろみなさんも気づいたほうが良いです。

政府がお金を使うことは、税金を払った我々の側にお金がもどってくると言う意味に捉えたほうが良いです。多少不正確ではありますが、予算執行を「国民負担」とか言うよりは余程正確な表現です。

誰か、池上彰君に教えてあげてください。

あの池上彰先生が典型的かつ豪快な「印象操作」を行った件=落合陽平

トランプ大統領誕生やブレグジットの背景には格差の拡大がありますので、それを解消するのは大事だと思いますが、ウソを言ってはいけませんね。

日本の格差はアメリカと比較してもダメです。日本の格差は、アメリカのような1%と99%の格差までは行っていません。日本で深刻な格差は二つあり、一つは地域格差(東京とそれ以外)と、もう一つは正規・非正規雇用の間の格差です。

弱者がかわいそうだから、と言う視点ばかりでは物事を感情的に見てしまって、かえって本質がわからなくなるので、そういう「優しさの塊」「善意の権化」のような人たちには格差を解消することはできないでしょう。偽善者も多いです。

格差の拡大は経済成長の阻害因子ですので、国全体にとってもマイナスでしかないことを安倍晋三君には理解させたほうが良いと思います。彼はあまり善人ではないし優しくもないと思うので、弱者がかわいそうだからと言ってもそもそも無駄ですし。でも、そこが逆に期待できる点だと言うわけです。やさしい人や善人は政治にはむいてませんので。