カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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古谷一行の金田一耕助

最近、本当にテレビを見なくなりました。リアルタイムで見るのは朝と晩のNHKニュースくらいで、他は録画しておいて見る感じです。

ここ最近見ているのは、CSのAXNミステリーチャンネルとかで今やっている、「古谷一行の金田一耕助」シリーズです。

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Wikipediaによると、古谷一行が金田一耕助を演じたテレビシリーズは3期ぶんあるらしく・・・

(1)横溝正史シリーズI(1977年)
(2)横溝正史シリーズII(1978年)
(3)名探偵・金田一耕助シリーズ(1983年 - 2005年)

(1)と(2)は名作ぞろいらしいですが、今回、放送しているのは(3)の一番新しいシリーズで、1983年から2005年にかけて不定期に放送されていたもののようで、今のところ駄作が多いです。

高校時代に横溝正史の原作も何冊か読みましたが、挫折・・・。もっぱら、テレビで放送される石坂浩二&市川崑の映画版が好きでそれだけ見てました。なので、古谷一行の金田一はほとんど見てませんから、最初は少し違和感ありましたが、慣れました。

ただ、どうしてもテレビドラマですから低予算なのか、石坂&市川の映画版の豪華さにくらべると、全体の雰囲気に安っぽい感じが漂ってしまうのはしょうがないでしょうかね。

古谷一行の金田一はキャラクター的に、刑事コロンボに近いです。ヨレヨレで小汚い格好をしていて、人なつっこいがなめられやすいキャラクターです。元々原作でもそういうキャラですが、古谷も石坂も原作よりは二枚目すぎる点だけ違いますが、それでも古谷版のほうがより人なつっこい感じが出ていて親しみやすい感じです。

しかし、今回放送されているシリーズは、かなりの駄作も多いように思います。今のところ見た中では・・・

第1作 「本陣殺人事件」(1983年)・・・◎
第2作 「ミイラの花嫁」(1983年)・・・○
第3作 「獄門岩の首」(1984年)・・・○
第4作 「霧の山荘」(1985年)・・・△
第5作 「死仮面」(1986年)・・・×
第6作 「香水心中」(1987年)・・・△
第7作 「不死蝶」(1988年)・・・△
第8作 「殺人鬼」(1988年)・・・×

と、だんだん駄作ばかりになってます。「本陣殺人事件」は有名ですし名作ですが(殺し方がちょっと凝り過ぎ?)、他はあまり聞いたこと無い作品ばかりですから、原作から駄作なのでしょう。

ミステリーで一番大事なのは、人間ドラマの部分です。トリックの巧妙さとか謎解きとかではありません。と言うか、私個人の考えですが。なので、あまりミステリーは見なくなくなりました。謎解きはあまり興味ありませんので。

殺人事件を扱っているわけですから、そこでリアリティを持たせるために一番重要なのは殺人の動機です。動機に説得力を持たせる人間ドラマがしっかりしていないと、見ていてつまらない。あとは、主人公のキャラクターです。

まだ見ていない以下のわりと有名な作品が楽しみです。

第11作 「悪魔の手毬唄」(1990年)
第13作 「八つ墓村」(1991年)
第14作 「悪魔が来りて笛を吹く」(1992年)
第16作 「病院坂の首縊りの家」(1992年)
第25作 「獄門島」(1997年)

ただ、2時間ドラマとしての放送枠なので(実質1時間40分)、「八つ墓村」とか「悪魔の手毬歌」とかわりと長めの話のやつは内容をすっ飛ばす感じになってしまわないか心配ですが・・・。

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最近見た映画とテレビ

(最近見た映画・その1)「時計じかけのオレンジ」



最近はamazonであまりモノは買ってませんが、amazon primeに加入してしまったので、たくさんの映画が見放題ですから見ないと会費がもったいないと言うことで、以前から見たいと思っていた、スタンリー・キューブリックのこの作品を見てみました。


「時計じかけのオレンジ」の紹介:1971年アメリカ映画。荒廃した近未来のイギリスの街。夜の街にはギャングがのさばり毎夜闘争が繰り広げられる。ギャングをひきいるアレックスは高校生。学校には通わず昼夜逆転の生活。彼が率いるギャングの悪行は日に日にまして、そして彼は・・・。


原作は1962年発表のイギリスの小説家アンソニー・バージェスによるディストピア小説だそうです。手塚治虫のマンガで「時計仕掛けのりんご」と言うのがありますが、内容は全然関係無いそうです。タイトルを真似しただけでしょう。

「ディストピア」とは「ユートピア(理想郷)」と逆の社会のことで、SFの舞台設定としてよく使われています。

SFでよく見られる「ディストピア」の例としては、「表面的には秩序だって管理の行き届いた世界に見えるが、その内実は極端なまでの管理社会であり、言論の自由や選択の自由などがない社会」のようなパターンです。

この元祖?にあたるのが、全体主義に支配された社会を描いたジョージ・オーウェルの「1984年」です。高校の頃に読んで、最近また読みましたが、まあSFというより、(書かれた当時の)近未来ポリティカル・フィクションと言う感じでしょうか。それ以外にも、最近のSF映画でもよくある設定です。

「時計じかけのオレンジ」もSFではなく、暴力がはびこる近未来で、政府が凶悪な暴力犯にたいして人権無視の洗脳のような治療方法によって暴力性を抑えようとするが・・・というような内容です。

暴力とレイプにあけくれる主人公が仲間の裏切りで逮捕されて、刑期短縮のかわりに「ルドビコ療法」というものの実験台になって、人格改造により善人になると言うものです。

このルドビコ療法とは、拘束服でイスに縛り付けられて眼球を強制的に見開かされた状態で、暴力やレイプの映像を見せながら、投薬によって吐き気や不快感を植え付けるというものです。この時に、なぜかベートーベンの第九を聴かせながらやるので、ルドビコ療法と名付けられています(ルートヴィヒ・ファン・ベートーベンの「ルートヴィヒ」のイタリア語)。

その治療の結果、主人公は、暴力や性衝動を感じると、そのとたんにゲーゲー嘔吐してしまって何もできなくなり、ボコボコにされても抵抗できなくなってしまいます。これをもって「治療が成功」と判断されますが、耐えられなくなって自殺を試みた結果、一命を取り留めて、治療効果も消えており、以前よりも悪くなったことを暗示して終わると言う内容です。

この「ルドビコ療法」と言うのは、暴力性や残虐性を「治療する」と称して、本人の選択の自由を奪って生理的な嫌悪感を植え付けることで犯罪性を抑止しようとするものです。暴力的場面と身体的不快感をパブロフの犬のように条件付けすることで、主人公のの暴力的傾向を抑えるものとして描かれています。

従って、表面上は善人のようにふるまったとしても、内面から改心しての行動ではない、自らの自由意志による選択の結果としての更正ではなく、トラウマを植え付けることによってそうふるまうように強制されているにすぎません。そういう点で考えさせられる部分があります。

暴力や性的なシーンがあるので要注意とのことでしたが、どちらもたいしたことないので大丈夫でした。やっぱり映画が古いから、当時は衝撃だったのかもしれませんが、今の時代に見ると、暴力シーンはちょっとコントのように見えてしまいます。レイプシーンもエロくないのでどうってことないです。むしろ滑稽に描かれている?そう見えるだけかも。

まあ、正直、古い映画で今見るとたいしたことないではないか、と言うのが全体の印象でした。あと、見ていて楽しくはないです。

スタンリー・キューブリックと言えば、私にとっては「2001年宇宙の旅」の映画監督であり、これが同じ人物の撮った映画なのかとびっくりでしたが・・・




「ソラリス」



これまた、AMAZON primeに加入したので無料で見ました。本当はタルコフスキーの「惑星ソラリス」のほうが見たかったのですが(有名なので)、この作品はそのリメイクと言って良いでしょう。



原作は、ポーランドのSF作家スタニスワフ・レムの「ソラリス」です。



私が見たのは、2002年にアメリカの映画監督スティーブン・ソダーバーグによりリメイクされたほうで、主演はジョージ・クルーニーです。内容は、あらすじから判断すると、原作の再映画化と言うより、タルコフスキー版のリメイクと言ったほうが良いでしょう。

あらすじ

海と雲に覆われた惑星ソラリスを探索中の宇宙ステーション「プロメテウス」との通信が途切れたことから、心理学者のクリスは調査のために派遣される。

「プロメテウス」に到着したクリスが目にしたのは、友人の自殺死体、いないはずの人物の痕跡、そして知性を持つ有機体である海が及ぼす、不可解な現象の数々であった。

どうやら、この不可解な現象は惑星ソラリスを覆いつくすソラリスの海がなんらかの知的活動を行っており、その結果として引き起こされているものである可能性が見出された。はたして人類は「ソラリスの海」との間にコミュニケーションすることができるのか。ソラリスの海が考えていることを人類は理解できるのか。形而下的で形而上的な課題がたちあらわれる。


タルコフスキー版も、ソーダーバーグ版も、どちらも主人公と主人公の亡くなった妻(ソラリスが主人公の記憶の中から再合成して送り出してきた存在)との関係に話が集中しています。

しかし原作では、それ以上の大きなテーマとして、「人間と、意思疎通ができない生命体との、ややこしい関係」について思弁的な物語が展開されているそうなので、力点がずいぶん違うようです。SFのテーマより表現重視の芸術作品?

私としては芸術作品を見たいわけではなく、SFとして面白いものが見たいので、たぶんタルコフスキー版を見てもつまらないと思うでしょうし、高校時代に原作の小説は持ってましたが、途中で放り出した記憶があります。なので、「ソラリス」はもういいです(笑)。

・・・と言うことで、AMAZON primeで見た映画2作品は、いずれもハズレでした(笑)。




(最近のテレビ)

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ヤマトのどこが面白い!?


宇宙戦艦ヤマトは、私にとっては特別な作品と言いますか、自分が物心ついて人生で最初に夢中になったものです。

このヤマト、初回の放送時は低視聴率のため50話以上の予定が26話に短縮されたほどですが、再放送をやっているうちに人気が爆発して後に社会現象にまでなったのある程度の年齢以上の方はご存じでしょう。このヤマトですが、何と私は初回の放送から見ていたのです。まだ6歳でしたが。

当時、ヤマトの裏番組には、高視聴率番組の「アルプルの少女ハイジ」と、そこその人気の「SFドラマ・猿の軍団」とがあり、まだ小学校入学前の私は、おぼろげな記憶では「ハイジ」を見たり「猿の軍団」を見たりしていたように思いますが、3、4歳年上のいとこが札幌から法事か何かでやってきた時に、「これを見るべし」と言って「宇宙戦艦ヤマト」を教えてくれたのがきっかけで見るようになり、それからの私は、親に「ヤマトきちがい」と言われるほど熱心に見ていたようです。

初回放送は低視聴率でも、再放送ごとに人気がでて、本放送をただつなぎあわせただけの映画が大ヒット、そして続編「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」が製作されてこれまた爆発的なヒットとなったわけです。

と、ここまでは良かったのですが、「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」の内容をテレビシリーズにした「ヤマト2」では途中からちょっと話がかわっており、映画のほうではほぼ全滅した主要キャラクターが、このテレビシリーズのほうでは生き延びており、映画で泣かせておいて、こっちでは生き残るとはちょっとどうなのかと。

まあ、それはまだ良いとして、ここからはパラレルワールドになるのか、その後に続編がどんどん作られて、そのたびにだんだん飽きられてしまい、人気はジリ貧でした。

まあ、こっちもどんどん年を取ってSFもいろいろ見たり読んだりして目が肥えてきてますから、基本的に同じような話(地球が侵略されてヤマトがそれを救う)の繰り返しですから、続編を作ってもなかなか厳しいものがありますし、しかもヤマトは設定上の矛盾やらご都合主義などが多くてツッコミどころ満載なのですから人気低下も当然でしょう。ただ、その割には私はどの作品も夢中で見てましたが。

ヤマトは設定が緻密なハードSFではありません。当時としては目新しい宇宙を題材にしたSF作品ではありますが、見所は、科学的合理性ではなく、むしろ浪花節的なドラマ部分です。ヤマト主題歌2番の歌詞に「地球を救う 使命を帯びて、戦う男、燃えるロマン。誰かがこれを やらねばならぬ。期待の人が 俺たちならば〜」とある通りです。

宇宙の描写、浪花節的ストーリー、メカデザインの秀逸さ、そして素晴らしい音楽・・・と、見所はこれくらいでしょうか。だからストーリー進行や設定上の細かいツッコミどころなど気にせずに夢中で見ることができたのです。

まあ私が当時一番夢中になったのは、宇宙の絵と戦艦などのメカデザインでしたが。テレビを見終わった後に必死で形を思い出してヤマトの絵を一生懸命に書いてました。

その後にある程度の年齢になって見返した時にすばらしいと思ったのは、音楽です。劇中のBGMの種類がものすごい多いうえに、それがまた美しいメロディーのものがたくさんです。チャイコフスキーやブラームスもびっくりな旋律、たまに70年代歌謡曲のような旋律もありますが、それがまた素晴らしいのです。

違法動画ばかりなので、いずれ消えるでしょうが、旧作と2199版とでの演奏の違いを比べると面白いです。作曲はすべて宮川泰(ひろし)氏によるもので、2199のほうは息子の宮川彬良氏が耳コピーで楽譜を再現して演奏したものです。

正直、旧作と比べて2199の演奏ほうが各楽器の演奏レベルはかなり高くなっていますが、演奏そのものはイマイチです。感情が入っていない!?

旧作の演奏がバーンスタイン/ニューヨークフィルなら、2199版はアバド・ベルリンフィル・・・みたい感じです。まあ、好みの問題かな!?

無限に広がる大宇宙(旧版)


無限に広がる大宇宙(2199版)


→これは、圧倒的に旧版の演奏のほうが良いなあ・・・。



悲しみ 沖田の死(旧版)


哀しみ 沖田の死 (2199版)


→私が一番気に入っているBGMです。

この演奏と、この次の曲の演奏は2199版のほうが良いように思う。どちらも弦楽器のみの演奏なので、楽器の種類が少ないほど奏者の演奏レベルの差が大きく出すぎるせいかも。



美しい大海を渡る(弦)(旧版)


美しい大海を渡る(弦)(2199版)




美しい大海を渡る(2199版)


→これは旧版と2199版とで比較的差が小さい気がするが、旧版の動画がみあたらず残念。



元祖ヤマトのテーマ(旧版)


元祖ヤマトのテーマ(2199版)


→なぜか2199版のほうが音質が悪いが(サントラ盤CDそのものが音割れして最悪)、それを抜きにしても私には旧版のほうが圧倒的に良いような気が・・・。2199版のトランペット前に出過ぎな上になんか音程が低く聞こえるが、どうなんでしょう!?



夕日に眠るヤマト(旧版)


夕日に眠るヤマト(2199版)


→これも2199版のほうのトランペットがなんか音程おかしく聞こえるが!?



悲しみのヤマト(旧版)


悲しみのヤマト(2199版)


→この二つを比べて確信しましたが、2199版のトランペットはダメですね。旧版のトランペットは音がちょっとかすれぎみですが、演奏は悪くないです。2199版のトランペット奏者は、楽器はよく鳴っているがちょっと汚いしビブラートもやりすぎでダメです。



大いなる愛 -導く魂(2199版)


→この曲は、たぶん「ヤマトよ永遠に」か「ヤマトIII」とか、もっと後の作品で使われた曲ではないかと思うのですが・・・。



Yamato Into the Vortex(2199版オリジナルアレンジ)


→このアレンジはイマイチではないかな!?2199オリジナル、つまり宮川息子オリジナルアレンジと思うが。あと、やっぱりトランペットがところどころ音程おかしいように聞こえるが・・・



それにしても、ヤマトの主題歌はいろんなアレンジすることで、勇ましい感じになったり哀愁を帯びて悲しげになったりと、そう考えるとすごい曲だとあらためて関心した次第です。
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またヤマト

クロネコヤマトが全面値上げらしいですねー。アマゾンの宅配が増えすぎなのと、人手不足のせいらしいですが・・・と、そのヤマトではなく、「宇宙戦艦ヤマト」のお話です。

明日までやっているらしいですが、先週の火曜日だったか水曜日だったかに見て来ました。

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この年になって、まだヤマトかと自分でもあきれますが、やっているので見に行くのは当然です。まあ、子供の頃にヤマトに熱中した世代が製作する立場になって、新しいものが作れないから古いのを作り直しているだけなのかもしれませんが。

これは、昨年までやっていた、ヤマトのオリジナルシリーズのリメイクの続編になります。内容も、旧作オリジナルシリーズ(イスカンダルに行くやつ)の続編です。

で、イスカンダルに行くやつの続編としては、劇場版の「さらば宇宙戦艦ヤマト・愛の戦士たち」と、テレビシリーズ「宇宙戦艦ヤマト2」の2作があり、この2作はよく似た内容ではありますが、違う話になってます。

細かい違いは色々ありますが、一番大きいのは、「さらば」のほうはヤマトの主要キャラがほとんどみんな死んでしまうのと、ヤマトそのものも最後に特攻して撃沈してしまうという点です。

古代、雪、真田さん、佐渡先生、徳川機関長、斉藤、デスラー、みんな死にますので、本当に「さらば」です。ところが、ヤマト2のほうは、徳川機関長と斉藤くらいで、あとはみんな生き延びますし、最後に特攻もせず、何故かテレサがヤマトのかわりに1人で特攻して終わりと言う、これはこれで不思議な終わり方です。

今回の続編は、「さらば」とも「2」とも違う内容だということで、楽しみにして見に行きましたが、福井晴敏が脚本と言うのが心配要素でもあります。この人、ガンダムのユニコーンシリーズも脚本を書いて、あれはなかなか面白かったですが、やはりオリジナルと言うか、富野由悠季のガンダムとは根本的に違うものです。

ガンダムの場合、富野由悠季のより私は面白かったですが、今回のヤマトを見て思ったのは、この人は、伏線をはって客を引っ張ると言うことに頼りがちな作り方をするのではないかと言う点が気になりました。

今回は1話と2話だけのリメイクで、たったの1時間もありませんのが、その中で旧作にはなかった伏線をあれこれとたくさんぶち込んできていました。

ヤマトに、その当時の国際情勢などを反映させようとすれば、大失敗します。それは、「ヤマト3」が良い例でしょう。どうしても、そういうふうにしたくなるのかもしれませんが。地球とガミラスの同盟など、どうも日米同盟を反映しているのかと思いますが、そういうのはやめたほうが良いと思います。

今回のを見る前に、CSで再放送されていた旧作のリメイクである「ヤマト2199」を再度見直してから行きましたが、「2199」のほうも改めて見ると、これはやっぱり残念な作品になってしまっているのがよくわかります。

旧作を見て一番に衝撃だったのは、本当に地球が滅びてしまいそうな悲壮感がすごく出ていた点です。子供心に深刻さが伝わってきました。

ところが、「2199」はそれが皆無と言って良いでしょう。地球が滅びるかもしれないのに、ヤマトクルーはどことなく脳天気に見えます。いちおう身内をガミラスに殺されて苦悩している様子も描かれてはいますが、そういう状況で最初から簡単に「異星人ともわかりあえる」などと言うのは逆にリアルではありません。

スタートレックも同じようなテーマの話がよくありますが、そんな簡単に何も努力も葛藤もせずに、「みんな仲良くできるよねー」みたいな作りにはなっていません。敵対し、いがみあい、しかし少し理解しあい、また隔絶し、それでも努力を続けてどうにかやっていけるかもしれないね・・・みたいな感じになっています。

「2199」のスタッフの頭はかなり幼稚なのだと思います。葛藤を描いてこそのドラマだと思うのですが。まあ、その葛藤は古代以外のキャラクターが引き受けていましたが、それも話の運び方がヘタすぎます。

平和な時代しか知らずに育った世代が作ったヤマトなのだなあとしみじみ残念に思いました。旧作のヤマトが作られた時代(1974年)の人々の感覚の中には、「戦争で国が本当に滅びてしまうかもしれない」と言う恐怖がまだわずかでも残っていたのだろうと思います。

ところが、戦後の我々の世代は、戦争に負けたのに逆に豊かになって平和しか知らずにバブルでは脳天気な時代を過ごしてきたわけですから、そういう世代がヤマトをリメイクすれば、悲壮感のかけらもない脳天気ヤマト、アニメオタクがストーリーの矛盾だけ技術的にクリヤした制作者の自己満足作品にしかならないのかもしれません。

あとは、古代が主役ではなく、キャラクターの働きを分散させて群像劇にしようとしているみたいですが、完全に失敗しています。かえって全体的に人間ドラマが希薄になっています。ただ、唯一、古代と雪のからみだけ少し進歩しています。これも平和な時代に育ってラブコメばかり見て恋愛ごっこに夢中になった世代の作成した特徴の一つなのかもしれません。

軽くて脳天気な内容は、とくに、「2199」の前半部分が本当にひどかったです。巨乳の看護師とか、ツインテールのロリコンキャラみたいのを出して来た時点でげんなりしました。頭から飛び出しているアンテナみたいな髪の毛?もイラつきます。

前半は、ほぼ旧作をなぞったストーリー進行でしたので、なおさら旧作と雰囲気の差異の大きさが気になったとも言えます。

逆に、後半に行くにつれて、ストーリーが旧作と違ってきて、そこからはかなり面白くなって行きました。旧作の矛盾点をうまく解消して、より面白い納得行くストーリーにはなっていたと思います。


今回の「2202」については、まだわかりません。「2199」の時とはかなり違って、旧作とは違う話の運びになっています。旧作とそっくり同じくリメイクされたシーンはところどころにありますが、旧作にはない内容をたくさんぶちこんできてますし、冒頭からまるで違う話になっています。

全部で7回に分けて26話ぶんが公開されるもののうちの1回、それも今回は2話ぶんだけですから、短すぎて何とも判断するのがまだ難しいですが、期待と不安が半々と言う感じです。

あと、メカの描き方は良くなっているのですが(CGっぽさがなくなり、昔のアニメっぽいデフォルメが多用されている)、キャラクターの絵が下手くそと言うか、無表情で幼稚な顔つきに描かれているのが気になります。その点では「2199」より劣化しているように思いますが、これも心配です。
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正月休みに見たSF映画3つ

CSの映画チャンネルで放送していた中から気になるSF作品だけ選んで録画していたものを、正月休みに見ました。なので、そのメモです。

「アジャストメント」「ルーパー」「A.I.」の3つで、ハズレなし!どれもなかなか良かったです。



「アジャストメント」



元のタイトルは、The Adjustment bureauです。「bureau」とは省庁の下の「局」をあらわす用語として使われたりしているので(例・the Federal Bureau of Investigation =FBI連邦捜査局)、「調整局」と訳すのが良いかと思うが、原作であるフィリップKディックの短編小説の和訳タイトルは「調整班」となっている。

映画紹介サイトによっては「運命調整局」と訳されているものもあり、これはなかなかわかりやすくて良い訳だと思いますが、いずれにしろ、アメリカの行政関係の局ではなく、謎の組織です。

原作が収録されている短編集。



私は原作を読んだことはありません。

「フィリップ・K・ディック」は、「アイザック・アシモフ」、「アーサー・C・クラーク」に次ぐ3大SF作家の1人と言って良いでしょう。

いや、アシモフとクラークを挙げることに誰も異存は無いとは思うものの、三人目はロバート・A・ハインラインなのかもしれません。

フィリップ・K・ディックは、生前はSFマニアにしか受けずに生活も苦しかったようですが、死後に多くの作品が映画化されて評価されております。と言うか、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」をリドリー・スコット監督が「ブレードランナー」として映画化して一躍有名になったのですが、ディック本人は映画公開前に亡くなっています。

作品発表がさかんだったのは1960-70年代で、亡くなったのは1982年です。その頃に書かれたものが、ブレードランナー以降、最近までちょくちょく映画化されてきたと言うわけです。

私は正直、3大(4大?)SF作家の中ではクラークが1番、アシモフが2番で、ハインラインとディックはそれほどハマりませんでしたし、特にディックは薬物依存のせいか、現実と非現実の区別があいまいになったり、自分の意識や存在があやふやになるような作品が多く、それはそれで面白いのですが、読んでいてわかりにくいし疲れたので、あまり気に入りませんでしたが、この映画はなかなか面白いです。

物語の骨格は、SFではよくあるタイプの話です。高度な知性を持つ何らかの存在(エイリアンまたは超未来人など)が、人類の社会に密かに干渉することで文明の発展を軌道修して、核戦争などで人類が自滅しないようにしてくれていると言う話の一種です。

この作品に出てくる「人類の文明の修正役」となる存在、それが「運命調整局」に所属するエージェント達です。しかし、彼らが何者なのか、どういう組織なのかの説明は、作品中では特になし。彼らは見た目上は人間とまったく同じですし、彼らの存在する空間も、現代のアメリカのオフィスのような空間であり、見た目上はまったく普通と言うか、現代のアメリカ映画のようでSFらしい映像はまったくないです。

SFらしいのは、彼らがそこらへんの街角にある扉を開くと、どこか離れた場所の扉につながって空間を移動できたり、彼ら独自の空間(見た目上は現代のどこにでまる普通の場所)に出入りすることができることくらいでしょうか。

絵面上は普通の現代映画とかわらないので、SFだと気づかずに見てしまって訳わからないと言う人もいるのではないかと思います。特に、運命調整局が一体何なのか想像がつかないと、訳わからんことになると思います。

ストーリーはこんな感じ。

人類の文明が崩壊しないように、主役のマット・デイモンが将来に大統領になれるように、運命調整局のエージェントが他人の意識を調整したり、出会わないほうが良い人に出会わないようにしたりなどしていたのですが、エージェントのミスで、エージェント集団がデイモンの選挙参謀の意識を改変しているところを見られてしまって、自分たちの存在がバレてしまいます。

順番は前後しますが、マット・デイモンが主演の女性(エミリー・ブラント)と出会ってしまい恋愛感情を持ってしまうのですが、彼女と親しくなるとマット・デイモンが将来大統領になるのに障害が出てしまうようで、エージェントらはいろいろ画策して彼女との関係を邪魔するのですが、マット・デイモンがそれに逆らってあれこれすると言う話で、最後はハッピーエンド的な終わり方です。

なかなか面白いですが、これを映画館で見たらガッカリでしょうね。暇な時に家のテレビで見るのがちょうど良い感じの作品です。




ルーパー



これは、特に原作などはなく、映画オリジナルの話のようです。かなりのできばえだと思いました。脚本が良いのでしょうか。

しかし、さほど話題にはなっていないようです。

まとめるのがめんどくさいのでWikipediaより引用

『LOOPER/ルーパー』(Looper)は、ライアン・ジョンソン監督による2012年のアメリカ合衆国のSF映画。出演はジョゼフ・ゴードン=レヴィット、ブルース・ウィリス、エミリー・ブラント。2011年1月24日よりルイジアナ州で撮影が開始された。

舞台は2044年のカンザス州、ジョーは未来の犯罪組織の依頼で過去にタイム・トラベルしてくる標的を処理する殺し屋、通称「ルーパー」だ。しかしある依頼で処理することになったのは、30年後の未来からやってきた自分自身だった。未来の自分を殺せずに取り逃がしてしまったジョーは、彼が標的にしている相手が30年後に未来の犯罪王「レインメーカー」となる幼い子供であることを知る。



またまた主演女優はエミリー・ブラントです。私はSF作品を適当に録画しておいただけなのですが、たまたまCSの映画チャンネルでエミリー・ブラント特集というのをやっていたようです。

良く出来た話です。タイムトラベルものなので、よくよく考えると話があわないようなこともありますが、あまり気にならずに見ることができますし、ラストはなるほどなあと言う感じでした。




A. I.



『A.I.』(エー・アイ、A.I. Artificial Intelligence)は2001年のアメリカのSF映画で、元々、スタンリー・キューブリックが映画化しようとしていたらしいですが、亡くなってしまって、スピルバーグが後を継いで完成させたようです。

主役の当時とその後(笑)。

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原作は、イギリスのSF作家ブライアン・オールディスの短編小説「スーパートイズ」らしいです。



ブライアン・オールディスと言えば、「地球の長い午後」が有名と言うか、これしか知らないですが



この作品は、超未来の地球の話で、訳のわからない生物に支配された世界を描いていて、訳のわからない感じでしたが(笑)。人類滅亡後のナウシカみたい感じの世界でしょうかね。映像で見てみたいですね。

「スーパートイズ」はまったく読んでないので、この映画がどれくらい原作を反映しているかわかりませんが、映画じたいは146分とすごく長いので、かなりオリジナルの内容になっているのではないかと思います。

このところ、AI(人工知能)と言う言葉をよく聞くようになりましたが、この当時(2001年)は何のことやらわからず、普通ならアンドロイドと言えばよいものを、AIと言う言葉を一躍有名にしてくれた功績はあったのかなあと思います。

でも、最近話題のAI、十数年後〜数十年後には人々のほとんどの職業を奪ってしまい、人類の文明に「シンギュラリティー(技術的特異点)」をもたらすと言われているAIの話ではありません。

そう言えば、AIによるシンギュラリティーによって人類にもたらされる破滅的未来、ディストピア・・・みたいなのは「マトリックス」や「ターミネーター」などで描かれていますね。これらこそ、AIの脅威を描いた作品と言って良いでしょう。

そう言えば、銀河鉄道999も、機械の体を手に入れるとは言っても、脳だって機械なわけですから、機械化人類=記憶と思考パターンを移植して人間をAI化したもの、とも考えられますので、そういうテーマは昔からあったようですね。ただ、AIと言う言葉を使ってはいませんが。

ちょっと前に見た「トランセンデンス」が最近のAIの脅威をテーマにしているかなとは思いますが、あれも人間がAIになると言う話で、しかしテーマは夫婦愛みたいなところに収束してしまい、アクションもパニックもたいしたことない、なんか中途半端な作品でした。

この映画はあっちの方向性(AIを人類への脅威として描く方向)ではありません。むしろその逆です。

まあ、わかりやすく言うと、ペットが邪魔になったからと言って簡単に捨てるようなことをしては、ペットがあまりにも気の毒ですよ、みたいな話です。

もしくは、映画の中でも出てきますが、ピノキオのモチーフをSFにしたものでしょうか。

アンドロイドに人権はあるのか、みたいなテーマはSFではよくある話で、スタートレックでも時々そういう話は出てきます。TNGシリーズの主要キャラクターであるアンドロイドのデータがらみで、深く突っ込んだ話がありました。

この映画も、そういう意味では多少、哲学的なテーマを扱ってますので、アメリカでは興行的に失敗したようですが(笑)、日本では「母親とロボットの愛」みたいなキャッチコピーが話題になり、実際にはそんな内容ではないのに騙された客がたくさん見に行って興行的にはかなり成功したようです。

終盤に、ストーリーがかなり飛躍しますが、その後が良いですねー。最後に出てくるのはエイリアンではなく、超未来のアンドロイドのようですね。人類が滅亡した後に、何故人類が滅亡してしまったかを調査している存在ですが。

たぶん昔に見ているはずですが、途中はまったく覚えておらず、最後のほうだけかすかに覚えていた程度でした。当時はブログもやってませんから、見た感想をメモしたりなどもしてませんので、見たらそれで終わりでしたから。

内容は今見ても古さはなく、十分に通用するものだと思いますし、テーマも良いと思います。ただ、タイトルは今となっては誤解されやすいかもしれません。

人工知能が自意識や欲望を持ち、生存や承認の欲求を抱くようになった時、彼らの「人権」はどうなるのか、どうすべきなのでしょうかね。
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