カーク船長の娯楽日記

周回軌道上から地球を眺めつつしたためた恒星日誌
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プライマリーバランスの無意味

ギリシャ問題に関するマスコミ報道がひどいですね。

私も知らなかったことが、少し調べるとぞくぞく出てきました。

ギリシャと言うのは、IMFやEUから支援を受ける際に、構造改革をすること条件にされており、その通りやってきました。

内容は、日本でもおなじみの、無駄の削減と増税、緊縮策と言うやつです。そうやって政府の財政(プライマリーバランス)を黒字化することを目標にしてきました。

借金を返すためには、財政を黒字にしてそこから返済すると言う考え方でしょう。

日本もプライマリーバランスの黒字化を目標にしています。単純に考えれば、歳入(税収)より歳出を減らせば黒字になりますから、増税して歳出削減すれば簡単にできます。それで借金を返そうと言う考えでしょう。

ギリシャもまさにその通りにやって、知らなかったことですが、2013年も2014年も何と、2年連続でプライマリーバランスが黒字になったそうです。

ところが状況はさらに悪化しているのです。

どういうことかと言うと、景気が悪い時に無理矢理政府が歳出削減して増税したので、そのツケとしてギリシャ経済が破壊されてしまった、経済が縮小してしまったと言うことです。

景気が悪化してGDPが25%も減ってしまったのです。これってものすごいことです。若者の失業率は50%近いそうです。

税収の元になるのはGDP(国内の所得の合計)です。GDPが減れば税収も減ります。

単純化すれば

「税収 = 名目GDP × 税率 × 税収弾性率」

です。

一時的にプライマリーバランスを無理矢理黒字にしても、GDPが大きく減れば、税収が減ります。減った税収にバランスさせるためには、さらに緊縮策をすすめる必用がありますが、そうすると、さらにGDPが減ります。

結果として、ギリシャは、対GDP比では負債の額を増やしています。GDPが大きく減ったのですから、あたりまえです。

ギリシャの2013年基礎的財政黒字、対GDP比0.8%=欧州委

2年連続でプライマリーバランスが黒字でも、緊縮策でGDPが減ったために、負債総額の対GDP比は2012年の157%から2015年の188%と大きく増えているのです。

2年連続で財政が黒字でも、「国の借金」の総額は対GDP比で1.6倍から1.9倍まで増えてしまったと言うことです。

GDPこそ税収の元ですから、これでは長期的に見て借金は返せません。

さらに、ギリシャは日本と違って通貨を発行できませんので、純粋にお金をかせいで(GDPを増やして)返さなければならないので、余計にGDPを増やさなければ無理ですし、金融政策もできませんのでインフレにして減らすこともできません。

だから、ギリシャ問題から教訓にすべきは、プライマリーバランスを財政健全化の指標にするようなバカなことはやめるべきと言うことです。

プライマリーバランスとは単年度の会計の話です。その年は黒字にできても、無理矢理の緊縮策で国の経済を破壊してGDPを減らしてしまってはひたすら経済が縮小して、永遠に借金は減らせない、かえって増やしてしまうと言うことです。

「国の借金」を減らす方法はたった一つ、「GDPを増やすこと」=「経済成長」しかありません。

日本の場合では低成長しか無理ですが、それでも毎年実質GDPの成長率が2%くらいと言うのは十分可能な数字ですし、それでインフレ率が2%になれば、名目成長率は4%になります。

毎年4%ずつ成長すれば、10年後には名目GDPは1.48倍になります。

税収は税率を変えなくてももっと増えているはずです(税収弾性値は最低でも1以上なので)。

そもそもプライマリーバランスを財政健全化の指標にしている国は日本だけだそうです。バカげています。

日本がギリシャ問題から学ぶことがあるとすれば、それは「プライマリーバランス」などと言う家計簿みたいな発想をやめること、くらいでしょう。

国家財政は家計簿とは違います。

国の借金を減らすためには、経済成長しかありません。しかも、日本の場合も低成長でも可能です。国民経済も破壊せず、借金の相対額も徐々に減らして行くわけですから、だれも困りません。

いや、実際には一部の「デフレ利得者」みたいな人たちがいて、そういう人たちが困るようで必死で妨害してますが、大多数の国民や国内でまともな商売をしている企業などはまったく困らないどころか、むしろ恩恵があるでしょう。

ここまで来ると、日本経済や国家財政がさっぱり良くならない理由は、マスコミが正しい報道をしないせいと言って良いでしょう。

アホなマスコミは、いまだにギリシャが公務員天国・年金天国とか、ギリシャ人は働かないで無駄遣いばかりしているとか、緊縮する前と後をごっちゃにして話をしてズレて遅れた話をしていることでしょう。

ほんと日本のマスコミはアホですね。

テレビを見過ぎるとバカになるとは子供の頃によく言われましたが、本当にそう思います。
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6月24日はUFOの日

ちょっともう過ぎましたが、6月24日はUFOの日だそうです。

こちらより以下引用。

1947年6月24日午後3時頃、アメリカの実業家ケネス・アーノルドが飛行機で移動中、ワシントン州レニヤ山上空付近で強い閃光を目撃します。見ると一直線に並んだ9機の見慣れない飛行物体がものすごい速度で急降下や急上昇を行っていました。相手の速度を測定すると時速2700km(約マッハ2.2)ものスピードでした。

アーノルド氏はこの物体を「空飛ぶ円盤(flying saucer)」と呼び、これが全米に報道されました。その後同様の目撃証言が相次ぎ、ひょっとしたらどこかの国の秘密兵器の可能性もあると事態を重視したアメリカ空軍はこれをUFO(Unidentified Flying Object,未確認飛行物体)と名づけ、調査に乗り出します。



と言うことで、6月24日からCSのファミリー劇場で昔懐かしい「矢追純一UFOスペシャル」を第1弾〜第7弾まで順次放送しています。

150626ufo.jpg

昔の木曜スペシャルでやっていたやつです。懐かしいですねー。熱心に見てましたので。

第1弾から第4弾までは残念ながら録画時間帯を間違えてしまい、終わり30分しか録画できてませんでした(涙)。まあ、また再放送するでしょう。

ちなみに、私はもうこの年になったらUFOなど信じてませんが、ネタとして面白いので。今見ると、あきらかにウソだったんだなあとしみじみとした気分になれます。

やはり私の少年時代、特に80年代あたりはUFOやオカルトブームでしたから、その中で育った私はオカルト大好き少年でしたので・・・。

子供の頃は霊とか信じてましたので、かなりの恐がりでしたが、今はちっとも怖くないです。逆に死ぬのが怖いですね。霊も死後の世界も生まれ変わりも無いわけですから、死ねばすべてが終わりです。これってかなり恐ろしいことですね。

逆に、死んでもまた生まれ変わるとか、魂が存在するとか信じられたら、多少は死の恐怖もやわらぐのかもしれません。だから、霊魂と言う概念は大きな発明かもしれませんね。

今では霊の存在や死後の世界だけでなく、不思議生物やUFOの存在など、どれも信じてませんが、でも、そういうネタを扱ったSFなどは未だに大好きですが。

あと、なぜそういう「虚構」を人は信じてしまうのか、そちらにも興味があります。心理学的に説明されてますし珍しくも無い話ですが。

それにしても、最近はテレビがつまらないですね。これは、テレビ局が悪いのか私が年を取ったのか、その両方かもわかりませんが。

まあ、でも何事も、子供の頃、青年の頃にワクワクしながら見たのと同じ気持ちで何かを見ることはもはや不可能ですから、しょうがないですね。

こういう時に、おそらく次の世代に期待することで、自分の人生にあきらめがつくのかもしれませんが、私の場合はそういうわけにも行きませんし、だいたい、次の世代が期待できるとも限りませんから、かえって絶望することになるかもしれませんので、どっちが良いかは一概に言えないでしょう。

なんか陰気な話になりそうなので、このへんでやめときます。

今週末は釣りに行かず、かわりに?ハモ料理を食べに行くことにしました。ハモをちゃんと食ったことがないのでどんなものなのか楽しみです。
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2015年の世界経済

土曜は午前中が仕事で、午後からは知り合いと言うほどでもありませんが、芦屋で講義をすると言うので話を聞きに行ってきました。

講義と言ってもカルチャーセンターでやる講義です。分野も私の専門とはまるで関係ありません。最近この方面について趣味で関心があるので、ちょうど良いと思い、仕事が終わってから行ってきました。

2015年の世界経済

141220shiryou1.jpg

はじめは、世界経済の現状の話から。
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屁理屈とは

私は結構人と議論するのが好きなのですが、自分の意見を絶対正義のように考えてゴリ押しするような人とは議論したくないと言うか、しても無駄です。

あと、屁理屈を言う相手とも議論どころか会話もしたくない。でも、屁理屈とは何でしょうか?

屁理屈と言うか、正確には「詭弁」と言ったほうが良いかな。詭弁にもいろいろあります。

とにかく自分の意見をゴリ押しして一歩もひかずに言いまくる。これも詭弁の一種で、「強弁」と言うやつ。

それ以外に、わりと多いのが「わら人形論法」と言うやつ、別名「ストローマン」

相手の主張をゆがめて解釈して変形させて叩くやり方です。

ネットで探したらこんな例がのってました。

子供:犬を飼ってよ。
母親:ダメ。
子供:犬がいたら番犬になるよ。
母親:ダメダメ。
子供:ママはこのお家に泥棒が入ってもいいんだね。
母親:そんなこと言ってないでしょ。

まあ、子供の屁理屈でしょうが、これに近いこと言う大人も結構多いです。

wikipediaには以下の例が載っています。B氏の論法がわら人形論法です。

A氏「私は子どもが道路で遊ぶのは危険だと思う。」

B氏「そうは思わない。なぜなら子どもが外で遊ぶのは良いことだからだ。A氏は子どもを一日中家に閉じ込めておけというが、果たしてそれは正しい子育てなのだろうか。」

まあ、実際こんなにわかりやすい場合は少ないでしょうが、A氏の意見を聞いていない人に、B氏の意見だけ聞かせれば、A氏は「子供を外で遊ばせるな」と主張するとんでもない人物と思わせることができます。

これって、実はマスコミがよくやっていることです。

ある有名人の発言について、実際にはそこまで言ってないのに拡大解釈して批判すると言うのはわりとあるでしょう。

例えば、石田純一の「不倫は文化だ」発言にしても、彼はそんなことは言ってないのにマスコミは大騒ぎしてました。

実際の彼の発言は、ゴルフ場での芸能レポーターの取材に対して「文化や芸術といったものが不倫から生まれることもある」と言う内容です。

これを、「同じことじゃないか」と思う人は、考え方がかなり大ざっぱで、日頃からわら人形論法しまくりの屁理屈人間である可能性が高いので気をつけて下さい。

まあ芸能人など叩かれてもそれがプラスになる場合もあるから何とも言えないっすが。

わら人形論法は身近でも結構あるんですよ。それをやられるたびにかなりうんざりするものです。相手は自分が屁理屈を言っていることに気づいていない。

「いやいや、俺はそんなこと言ってないよ、言ってないことを言ったことにして俺を批判するのはやめてくれよ」と思います。

そういうことは、人と会話していて、ちょくちょくあることです。

そのたびに脱力します。
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金環食

当初は、南のほうへ釣りに行って海の上から金環食を見ようと思っていたが・・・

やはり今日は仕事を休むのが無理だったので、さすがにやめた。無理矢理休んで言ったとしても、万が一曇ったりして見られなかったら最悪だし。

と言うことで、家から見られそうなら見るか・・・と言う程度にしていたら、わりとちゃんと見られた。


これはまだ7時くらいで、部分日食にしかなっていない。

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これも、7時過ぎで、まだ部分日食。

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この後、朝飯を食って外に出たらかなりかけていた。写真を撮るのは忘れた。

金環食になっている時間帯は、ちょうど雲がかかり、肉眼できれいに見えた(しかし、見続けるとちょっと目がやばそうだったので、チラ見しかできなかったが)

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わざわざ遠くまで行かずに見られて良かった。

近所のおばあちゃんが、「穴あきお玉で見たら良いって言われて」と言って、こんなやつ(もっと穴が大きかった)でのぞこうとしていた(笑)。

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これだと太陽を直視するのと同じで危険である。

もちろん、やめたほうが良いですよと言ってあげたが。俗説と言うものはおそろしい。金環日食観察用にグラスが売り切れてどこにも売っていなかったそうだ。

ちょうど雲にかかって、肉眼でも見られたから喜んでいた。

私は、見終わってみて、「なんだ、こんなものか」くらいにしか感じなかったのだが(汗)、YUKAが意外とかなり喜んでいたので、まあ見て良かった。

Tシャツ一枚で外に出てしまい、寒かったのでそうそうに引き上げた。
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